スマホのアクセサリー機器でHIVと梅毒の検査が可能に!それぞれどんな病気かをおさらい | ~たけし、タモリも…「1日1食」で熟睡&疲れナシ~

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スマートフォンでHIV(ヒト免疫不全ウィルス)と梅毒の抗体検査が実施可能になるアクセサリー機器を、アメリカのコロンビア大学が開発したそうです。

性感染症(STD)の検査は、症状があるほど検査をためらい、手遅れになることも少なくありません。こうした方法で検査が普及すれば、梅毒やHIVで命を落とす人が減っていくでしょう。

日本では現在、HIV患者数は横ばい状態なのに、梅毒は年々増えています。原因はよくわかっていないようです。HIVや梅毒はどんな病気でしょうか。

◆免疫力を低下させるHIV(ヒト免疫不全ウィルス)
エイズウィルスは、感染すると免疫力を低下させてしまうウィルスです。その感染経路には、性行為による感染、血液感染、母子感染があります 性行為による感染は、粘膜や傷口を通して、血液内にHIVが入ることによります。

血液感染は、輸血された血液から起こります。ですから、自分の血液をあらかじめ採血して、手術時に「自己輸血」をすると、感染の心配がありません。

母子感染については、現在、母親が感染していることが判っても、妊娠中から治療を受け、赤ちゃんに感染しないような対策をとることができます。

 

HIVに感染しても治療をしないで放置していると、免疫力が弱くなり、数年~10年でさまざまな病気が起こります。

これえがエイズ(後天性免疫不全症候群)です。

◆細菌性の性感染症、梅毒
梅毒の病原体は「梅毒トレポネーマ」という細菌です。感染すると2~3週間後からリンパ節炎や皮膚症状がでます。1943年にペニシリンが発見されるまで、不治の病と恐れられていました。

梅毒には、症状のある「顕性梅毒」と、症状のない「潜伏梅毒」があります。感染力のある初めの2年は「早期梅毒」と呼び、それ以降、感染力がなくなると「晩期梅毒」と呼ばれます。

顕性梅毒になると、3週間後、3か月後、3年後と、症状が変化していきます。

●第1期:感染後3週~3か月
しこりが出てきて、その後、男性は亀頭や包皮板に、女性は小陰唇、陰唇後連、子宮頸部に、軟性下疳(なんせいげかん)という潰瘍をつくります。

 

6週間を超えると、ワッセルマン反応という梅毒検査で、反応が陽性になります。

●第2期:3か月~3年
リンパ節に腫れを起こすことがあります。これらは、数週間で自然になくなります。そして、全身に梅毒性バラ疹、丘疹、などの湿疹が出ます。これらは数週から数ヶ月でなくなります。

●第3期:3年~10年
放置しておけば、皮膚や筋肉、骨などにゴムのような腫瘍が発生しますが、治療が進んでいる現代では、この症状はまれです。

●第4期:10年以降
多くの臓器に腫瘍が発生し、脳、脊髄、神経を侵され、脳梅毒として死亡します。
これも、現代ではまれです。

◆梅毒の診断と治療
顕性梅毒は、症状の出ている部位からトレポネーマを検出することで、診断が確定します。けれども、実際には時間が経っていて、潜伏梅毒の場合が多く、「梅毒血清反応検査」が不可欠となります。

梅毒の治療には、抗生物質のペニシリンがよく効きます。治療期間は、早期梅毒で4週間、晩期梅毒なら8週間程度で、トリポネーマを死滅することができます。不治の病ではなくなりましたので、きちんと治療しましょう。

梅毒に感染しているとHIVなど他の感染症にも感染しやすくなります。心当たりのある人は定期的に検査を受けるようにしましょう。

●執筆者プロフィール:南部洋子(なんぶようこ)
助産師・看護師・タッチケア公認講師株式会社とらうべ社長。国立大学病院産婦人科での経験後、とらうべ社を設立。タッチケアシニアトレーナー