今、年金保険料をたくさん払えば、将来、もらえる年金も多くなるのですか? | ~たけし、タモリも…「1日1食」で熟睡&疲れナシ~

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老後のお金や生活費が足りるのか不安ですよね。老後生活の収入の柱になるのが「老齢年金」ですが、年金制度にまつわることは、難しい用語が多くて、ますます不安になってしまう人もいるのではないでしょうか。

 

そんな年金初心者の方の疑問に、専門家が回答します。

今回は、年金保険料をたくさん払えば、将来より多くの年金をもらえるのかについてです。

 

Q:給与から年々、天引きされる年金が高額に。将来返ってきますか?

「給料があがるたびに、年金もたくさん天引きされるようになっていってると感じます。多くの年金保険料を払えば、将来、その分年金を多くもらえるようになるんでしょうか?」(東京都・会社員)

A:年金保険料の負担が大きい人は、受け取る年金額が多くなります

相談者のような会社員や公務員の人(第2号被保険者)が負担する厚生年金保険料は、毎月の給与(標準報酬月額)と賞与(標準賞与額)に、保険料率(18.3%・協会けんぽの場合)をかけて計算され、会社と本人とが半分ずつ負担します。

 

標準報酬月額とは、会社員が4月から6月に受け取る基本給や残業手当、通勤手当などを含めた税引き前の給与を、一定の幅(1等級から32等級)で区分した報酬月額に当てはめて決定します。

 

標準賞与額は、実際の税引き前の賞与の額から1000円未満の端数を切り捨てた金額です。150万円を超えると150万円とされます。

 

将来厚生年金を受け取る時の金額は、「年金額=報酬比例年金額+経過的加算+もらえる人は加給年金額」で計算します。

 

厚生年金を受け取る時にも、標準報酬月額、標準賞与額、加入月数が計算のもとになります。

 

相談者が、給与があがると年金保険料が増えると感じるのは、給与等の報酬が計算のもとになっているからです。

 

厚生年金は、支払う保険料が高ければ、それに見合った年金を受け取ることができるという仕組みなのです。今、負担が大きいと感じていても、将来の年金が増えていくので安心してください。

 

監修・文/深川弘恵(ファイナンシャルプランナー)

都市銀行や保険会社、保険代理店での業務経験を通じて、CFP、証券外務員の資格を取得。相談業務やマネーセミナーの講師、資格本の編集等に従事。日本FP協会の埼玉支部においてFP活動を行っている。