1分で判明!病気チェック】ストレス抱える中高年に多い「メニエール病」 | ~たけし、タモリも…「1日1食」で熟睡&疲れナシ~

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ある日、突然、天井がグルグル回るような激しいめまいに襲われる-。

 

女優の美保純も悩まされた耳の病気。国内の患者数は推定7-10万人といわれるが、特に仕事でストレスを抱える中高年に起こりやすい。

“うつ病”の合併も増えているので早期受診と対策が肝心だ。

 【繰り返す“グルグル、ゲロゲロ”の発作】

 強い吐き気や嘔吐をもよおす“めまい”は強烈。めまいが起きている間、片側の耳に耳鳴りや難聴を伴うのが典型的な症状の現れ方だ。

 しかも、めまい発作は1回だけではない。これを引き金に過労、ストレス、睡眠不足になると何回も繰り返すようになるからたまらない。

 めまいに詳しい東京厚生年金病院耳鼻咽喉科の石井正則部長は、「発作は内耳の中を流れる内リンパ液が過剰に作られ、内耳全体が水膨れ状態になるため。しかし、その原因は分かっていません」と説明する。

 寒冷前線の通過前後、寒暖の差、高湿度、季節の変わり目など気候や気圧の微妙な変化でも発作が起こりやすくなるのも特徴だ。

 【難聴の回復は受診の早さがカギ】

 ただ、少し症状の出方が違うタイプもあるので要注意。

 

耳症状にだけ現れる「蝸牛型メニエール病」、めまいだけが現れる「前庭型メニエール病」があり、1-3割程度が繰り返すうちに本格的なメニエール病に移行する。

 いずれにしても、メニエール病を未治療のまま放置していると発作のたびに難聴が悪化して元に戻らなくなる。

 「とにかく発作から治療を受けるまでの時間が早いほど難聴は治りやすい。遅くても2週間以内がリミットです」

 治療では、症状に合わせた薬物療法が基本になる。が、発作を予防するためにはストレス解消や睡眠の管理などセルフコントロールが重要になることはいうまでもない。

 【うつ病の合併が増加】

 生活習慣の見直しができず、ストレスの回避もできないでいると発作を繰り返すことになる。加えて、「うつ病を合併する中高年が非常に増えている」と石井部長はいう。

 そのため、最近では薬物療法とともに運動療法にも重点が置かれるようになってきている。

 具体的には1日1回、40分以上のウオーキング。加えて、可能なら自分の好きなスポーツを最低週1回以上、理想は週2-3回やってしっかりガス抜きをすることだ。

 ただ、時間に追われるサラリーマンや毎日の運動が難しい人には、自律神経系のバランスを整えるためにも“ヨガ”をすすめている。

 「メニエール病は一生の病気といわれるが、ストレスと環境にうまく対応できていれば発作が起こることはありません」

 目の回る忙しさでも、息抜きだけは忘れずに。

★「メニエール病」チェックリスト

 □突然、周囲がグルグル回転するような激しいめまいが起こるようになり、繰り返す

 □回転性のめまいは20分ぐらいから数時間続く

 □めまい発作と同時に片耳に耳鳴りや難聴(低音部)を伴う

 □強い吐き気や嘔吐を伴う

 □首や肩のこり、頭痛、頭重感を伴う □発作の前に片耳に耳閉感があった

 3つ以上該当すれば可能性が高い

※東京厚生年金病院耳鼻咽喉科(東京・新宿)/石井正則部長作成