エアコン（イメージ）＝2023年11月11日、宮城裕也撮影© 毎日新聞 提供
エアコン暖房で乾燥が気になる人は8割以上――。ルームエアコン「霧ケ峰」を手掛ける三菱電機の調査で、こんな実態が分かった。寒さが本格化し、寝室でエアコンをつける人も増える季節。では、どうすれば乾燥を防げるのか。
調査は昨年12月、東京・大阪在住の30～50代の男女600人を対象にインターネットで実施した。
「冬、エアコン暖房をつけて就寝する際に乾燥は気になるか」という質問に対し、「気になる」と答えた人は57％、「どちらかといえば気になる」は27・8％で、合わせて84・8％の人が乾燥を気にしていた。
「どちらかといえば気にならない」は9・5％、「気にならない」は5・7％にとどまった。
なぜ乾燥が気になるのか。三菱電機によると、エアコン暖房で室温が上がると、空気が膨張して空気中に含むことができる水分量が増える。
エアコン暖房をつけても空気中の水分量は基本的に変わらないので、相対的に湿度が下がってしまう。燃焼時に水蒸気が発生する石油ストーブなどに比べ、エアコンでは乾燥を感じやすいようだ。
エアコン暖房をつけて就寝する際に乾燥を防ぐ対策を現在している人は46・3％と半数近くいた。ただ、乾燥が気になる人に「現在行っている、もしくは行ったことがある乾燥対策に満足しているか」と聞くと、28・8％の人が満足できていなかった。
有効な乾燥対策としては、「快眠」ボタンなど睡眠時用のモードに設定し、温風を弱める▽人がいないところに向けて下向きに温風を送る▽保湿機能があれば利用する――といった使い方がおすすめという。寝る前にのどを潤す程度の水やさゆを飲むことも有効という。【井口彩】