誰しも悩みや不安は尽きない。寝る前にイヤなことを思い出して、眠れなくなるなんてことも……。そんなときの助けになるのが、『精神科医Tomyが教える 30代を悩まず生きる言葉』(ダイヤモンド社)だ。
ゲイのカミングアウト、パートナーとの死別、うつ病の発症……苦しんだ末にたどり着いた、自分らしさに裏づけられた説得力ある言葉。
心が落ち込んだとき、そっと優しい言葉を授けてくれる。“言葉の精神安定剤”で、気分はスッキリ、今日がラクになる!
※本稿は『精神科医Tomyが教える 30代を悩まず生きる言葉』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。
すべて想定内はあり得ない
今日は「想定内で終わる人生なんかない」というお話をしたいと思います。
人生は予測不可能で、思いがけない出来事が起こることがあります。
私は精神科医として、順調だった人生が突然崩れるさまざまなケースに接していますが、想定外の出来事が起きると体調を崩すことがあります。
「期待」が落とし穴
これは自分が予測していた人生と、実際に起きた出来事が大きくかけ離れた場合に起こることです。
人は通常、自分の人生に対してなんとなく予測を立て、それに基づいてなんとなく期待を抱いています。
しかし、長い人生では、予測外のことが起きる確率は高いのです。高齢者の方々に、自分の人生が予測通りに進んだと感じる人はほとんどいないでしょう。
「想定外のことは起こらない」というなんの根拠もない漠然とした勘違いを振り払うことが、なにが起こっても順調だった人生を崩さない第一歩です。
「想定外のことが起こる」
ことを大前提にしておく
人生にはさまざまな試練が訪れ、人によっては戦争や自然災害なども含まれます。新型コロナウイルスの世界的感染拡大を事前に予測できたた人は、誰もいないはずです。
想定外のことが起きることを大前提にして、日ごろから柔軟に対応することを心得ておくだけでも、突然、目の前に試練や逆境が訪れても立ち向いやすくなるでしょう。
自分にはどんな状況でも乗り越えられる力が備わっていると信じて、想定外のことが起きても、強く立ち向かいましょう。
※本稿は『精神科医Tomyが教える 30代を悩まず生きる言葉』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。