冷えは万病のもとといわれ、体のさまざまな不調につながります。今年の冬は体をしっかり温めて、病気知らずで元気にポカポカ過ごしましょう。石原新菜先生に、8つのおすすめ温活を紹介してもらいました。
★腸活のウソホント★
食事
みそ汁や飲み物などに唐辛子やシナモンなどのスパイスをちょい足し
毎日飲むコーヒーやみそ汁などに唐辛子やスパイスをちょい足しすれば、手軽に冷えが改善。
体を冷やすコーヒーには、シナモン、ナツメグなどを加えてみましょう。
みそ汁に七味をたっぷり入れて飲むのもおすすめ。ただし、汗をかくほど辛いと、冷えた汗が体を冷やすため、ほどほどの辛さで。
スパイス白湯で全身の血流アップ&腸が整う
白湯は飲んだ直後から全身の血流がよくなるため、冷えからくる不調を予防できます。
朝一番にコップ一杯の白湯を飲むと、腸が刺激されて便通が改善。
就寝前に飲めば体が温まってリラックスでき、眠りにつきやすくなります。
おすすめはシナモンなどのスパイスやしょうがを加えた「スパイス白湯」。より代謝が上がって、ポカポカと温まります。
白湯の作り方
【1】やかんに水を入れて沸騰してから、弱火で15 分ほど加熱を続ける
【2】火を止めたらそのまま50 度程度になるまで自然に冷ます
免疫力が上がるしょうが紅茶が感染症予防や便秘改善に効く
しょうがに含まれる辛味成分「ジンゲロール」が、末梢の血管を拡張させ血流がアップ。体温が上がって免疫力アップにつながります。
しょうがを紅茶に入れると、体を温める作用と利尿作用が働き、水分に加えてさまざまな老廃物がスムーズに排出されるデトックス効果も。便秘改善や肩こり、頭痛の解消など、さまざまな効果が期待できます。
しょうが紅茶の作り方
【1】しょうがをすりおろす
【2】紅茶を入れ、しょうがをたっぷり入れる
【3】甘みが欲しいときは黒砂糖かはちみつを加える
腸を整えるおすすめの【温活】8つ。寒い冬もぽかぽかに!石原新菜先生が伝授© マチュアリスト
おなかがすいたらドライフルーツやココアなど色の濃いものをチョイス
小腹がすいたときに食べるおやつも、体を温めるものを選びましょう。
ドライフルーツは腹もちがよくて、ミネラルも豊富。血糖値がすぐに上がるので空腹感からくるドカ食いも抑えられます。
逆にケーキやアイスなど「白くてふわふわしたもの」は、体を冷やすと覚えておいて。
迷ったら洋菓子より和菓子をチョイスしましょう。
体を温めるおやつ
●ドライフルーツ
●ココア
●黒糖・黒砂糖
●黒飴
●高カカオチョコレート
運動
自分で熱をつくる発熱ボディで冷え知らずに
体の中から温める方法として一番手っ取り早いのが、筋肉を動かすこと。
体温の約4割は筋肉がつくっています。筋肉量を増やせば体が「発熱ボディ」に変身。体温が上がり、基礎代謝もアップ。冷え知らずの体に。
筋肉の約75%が集中する下半身を中心に動かして、効率よく発熱させましょう。
筋肉にはむくみをとる、ストレスに強くなる、気分をよくするといった効果も。
発熱ボディになるには
● 1 日おきに30分の運動
● 有酸素運動と無酸素運動を組み合わせる
● 隙間時間にエクササイズ
「腸もみマッサージ」で体ポカポカ
便秘気味だったり、便通があってもすっきりしなかったりするときは、おなかをほぐしましょう。
手軽にできる「腸もみマッサージ」をすると、腸のぜん動運動が促進され、便通がよくなるほか、血流がアップして体もポカポカと温まります。
【1】【2】を「気持ちいい」、と思えるくらいの強さで、2~3分続けて。
腸もみマッサージのやり方
【1】両手を腰に置き、親指を背中に、残り4本の指をおなかに当て、両脇をもみます。© マチュアリスト
【2】手のひらをおなかに当て、へそから時計回りに「の」の字を書くように動かします。指先で押すようにもみほぐすと効果的。© マチュアリスト
アイテム
おなかの冷えが気になるときはカイロをプラスして体温アップ
使い捨てカイロは寒さや冷えを感じたときに、すぐに使えて便利。冷えが強いときには、腹巻きの上から貼るのも効果的です。
おなかに貼るときは、冷えのツボが集中するへそ下6~7cmに貼って。
骨盤の仙せん骨こつあたりに貼ると全身の血行がよくなります。
おすすめのカイロを貼る場所
●肩甲骨
●おなか
●腰
5本指ソックスで冷えを感じがちな足指を温める
腸を整えるおすすめの【温活】8つ。寒い冬もぽかぽかに!石原新菜先生が伝授© マチュアリスト
心臓から遠い末端の足指をしっかり温めてくれるのが、5本指ソックス。
足の指が均等に動かせるようになり、そこに靴下の圧力が加わることで血流が改善。冷え予防になり、腸の調子もよくしてくれます。
むくみが気になる人は着圧素材のハイソックスタイプ、ムレやにおいが気になる人はシルク素材を選びましょう。
※この記事は「健康」2024年冬号(主婦の友社)の内容をWEB掲載のため再編集しています。
監修者
医師 石原新菜
いしはら・にいな
イシハラクリニック副院長。漢方医学、自然療法、食事療法により、さまざまな病気の治療にあたっている。親しみやすい人柄で、講演、テレビ、ラジオ、執筆活動と幅広く活躍中。日本内科学会会員。日本東洋医学会会員。著書に『やせる、不調が消える 読む 冷えとり』(主婦の友社)など多数。