年金生活で家計を苦しめる「支出」って何? | ~たけし、タモリも…「1日1食」で熟睡&疲れナシ~

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老後のお金や生活費が足りるのか不安ですよね。老後生活の収入の柱になるのが「老齢年金」ですが、年金制度にまつわることは、難しい用語が多くて、ますます不安になってしまう人もいるのではないでしょうか。

 

そんな年金初心者の方の疑問に専門家が回答します。今回は、年金暮らしの支出についてです。

Q:年金生活で、家計を苦しめる支出って何?

「年金生活に入ったときに、家計にとって苦しい支出って何ですか? 自分は賃貸暮らしです」(53歳)

A:賃貸暮らしであれば、家賃などの住居費、食費、医療費です

年金生活になると現役世代と比べて収入が減少しますので、どんな費用が多く必要になるのかを把握しておきましょう。

 

総務省の『家計調査報告 家計収支編 2022年(令和4年)平均結果の概要』では、65歳以上の高齢夫婦無職世帯の収支を公表しています。調査結果によると月の消費支出は約23万7000円でした。

 

内訳を見てみると、支出額が多いものとして食費が約29%、交通・通信費が約12%、光熱・水道費と教養娯楽費が約10%、住居費と保険医療費が約7%となっています。

 

ただし、夫婦の収入や持ち家、賃貸等、生活環境が異なりますので、支出の内訳や金額は変わってくると思います。

 

たとえば、相談者のように賃貸暮らしの人は、地域にもよりますが、家賃としての住居費の占める割合が一番多くなりがちです。

 

さらに高齢になるほど病気やけがのリスクは高まり、保険医療費の占める割合は年々、多くなる可能性があります。

 

健康保険が適用されることで、自己負担額が軽減されるとはいうものの、入院の長期化やケアを受けるための費用など、意外なところでお金が必要になります。

 

また、退職すると時間に余裕ができますので、外食や旅行、習い事などの趣味を楽しむ費用・交通費が、予想以上にかかることもあります。

 

何も考えず現役時代同様に支出していくと、赤字家計になる可能性が高くなります。今のうちに削れる支出・削れない支出を見直しておきましょう。

 

一方で、生活に欠かせない支出の中でも、ストレスなく支出を削減できる項目があります。賃貸暮らしの相談者の場合は、住まいのダウンサイジング、格安スマホへの切り替え、保険内容の見直しをしてみてはいかがでしょうか。

 

また支出の削減と同時に、できるだけ健康で長く働いて、楽しむための小遣い程度の収入を得る方法も考えてみるといいと思います。

 

監修・文/深川 弘恵(ファイナンシャルプランナー)

都市銀行や保険会社、保険代理店での業務経験を通じて、CFP、証券外務員の資格を取得。相談業務やマネーセミナーの講師、資格本の編集等に従事。日本FP協会の埼玉支部においてFP活動を行っている。