医師・専門家が選ぶ「血管がつまって死ぬ」のを防ぐ最強食品ランキングBest10 | ~たけし、タモリも…「1日1食」で熟睡&疲れナシ~

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『無敵の「1日1食」 疲れ知らずで頭が冴える!』
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 1年をとおして心臓病や脳卒中などの『血管死』で亡くなる人は、実は国民病といわれるがんよりも多いとされており、その数は年間で16万人にものぼる。

 

 血管の状態は、脳卒中から新型コロナウイルスの重症化まで、あらゆる病気と関連することが最新研究で次々と明らかになっている。

 

 食べるものによって血流や血管の質は変わる。積極的に摂るべき食品と避けるべき食品を知ることは、血管力を上げる近道になる。

 

そこで、血の巡りをよくして血管を強くする「最強食品」リストをお届けする。

 

「血管がつまって死ぬ」を防ぐ食品ランキング(10~1位)

 以下、20人の「食と健康の専門家」に「血管力を高める食品」を挙げてもらい、1位を5点、2位を4点、3位を3点、4位を2点、5位を1点として集計。5点以上を獲得した食品を掲載した。

専門家のみなさん

赤澤純代さん(医師/金沢医科大学臨床教授)、家光素行さん(立命館大学スポーツ健康科学部教授)、梅津拓史さん(循環器専門医)、金子あきこさん(管理栄養士)、菊池真由子さん(管理栄養士)、黒田愛美さん(医師/アスリート)、佐々木欧さん(秋葉原駅クリニック医師)、佐藤桂子さん(肥満外来専門医)、清水加奈子さん(管理栄養士)、瀬戸拓さん(循環器内科医)、髙倉伸幸さん(大阪大学教授)、田中優子さん(医師/田中病院院長)、中沢るみさん(管理栄養士)、根来秀行さん(医師・医学博士/ハーバード大学医学部客員教授)、野田泰永さん(医師/サクラクリニック院長)、平柳要さん(医学博士)、福田千晶さん(医学博士)、藤岡智子さん(栄養士/フードライター)、堀知佐子さん(管理栄養士)、望月理恵子さん(管理栄養士/健康検定協会)

《順位/点数/食品名/コメント》

10位(6点):お酢

「主成分の『酢酸』には、血圧や内臓脂肪の低下・減少効果があり、動脈硬化の予防も期待できる」(佐々木さん)、「血流改善効果が高いが、摂りすぎには要注意。特に空腹時に原液を一気に飲むと胃を荒らしてしまう。1日の摂取の目安量は大さじ1杯程度」(中沢さん)

10位(6点):くるみ

「抗酸化作用のある『ポリフェノール』と良質な油分の『オメガ3脂肪酸』を含むため、ナッツの中でも特におすすめ」(梅津さん)、「コレステロールの酸化を抑える『ビタミンE』や血糖値の乱高下を抑える食物繊維も含有する万能食品」(中沢さん)

9位(7点):モロヘイヤ

「血管を若返らせ、心臓疾患や脳卒中などのリスクを下げる『ビタミンE』が豊富。不溶性・水溶性両方の食物繊維も多く、血圧の上昇を防いで動脈硬化を予防する」(菊池さん)、「別名“野菜の王様”とも呼ばれるほど含まれる栄養素は多彩。

 

活性酸素を除去し、塩分やコレステロールの吸収を抑える『βカロテン』や『ポリフェノール』もたっぷり」(堀さん)

6位(8点):ルイボスティー

「毛細血管を強くする際に必要な『Tie2』と呼ばれる物質を活性化させる効能を持つ」(根来さん)、「さまざまな茶葉のエキスを血管の細胞にかけてどれが活性化するかを実験したところ、

 

ルイボスティーの茶葉にその効能があることを発見。飲み物であるため生活習慣として取り入れやすいのも利点の1つ」(髙倉さん)

6位(8点):アボカド

「『オレイン酸』と呼ばれる良質な油分と、抗酸化作用があり動脈硬化の予防に役立つ『ビタミンE』が豊富。皮膚や髪をきれいに保つ『ビオチン』が多いのもうれしい」(藤岡さん)、「血管の老化を防ぐ『βカロテン』も含有する。

 

余分な塩分を体外に出す『カリウム』も豊富に含まれるため、定期的に摂りたい」(菊池さん)

6位(8点):かつお

「『DHA』や『EPA』が豊富で、血流を促して血管を丈夫に保つ効能がある」(福田さん)、「DHAやEPAは熱に弱いため、刺身で食べるのがベター。

 

また、良質なたんぱく質やそれを代謝するのに必要な『ビタミンB6』も多く含有するスーパーフードといえる」(堀さん)

5位(9点):シナモン

「漢方薬では『桂皮』と呼ばれ、血管内の細胞を活性化させる働きがある」(髙倉さん)、「特に毛細血管を若々しく保つ効能が期待できる。『ゴースト血管』対策に最適」(根来さん)

4位(15点):玉ねぎ

「香り成分の『アリシン』には、血中の善玉コレステロールを増やし、悪玉コレステロールを減らす働きが」(望月さん)、「動脈硬化を防ぐ抗酸化作用がある『ケルセチン』と呼ばれる成分も豊富」(清水さん)、「食物繊維も豊富で、血管に障害を与える血糖値の急上昇を抑えてくれる」(野田さん)

3位(20点):いわし

「いわしに多く含まれる『EPA』には、血液の凝固を予防して血流を促す効果が」(野田さん)、「手軽に摂取できるおすすめの方法は缶詰。

 

特に水煮缶は使い勝手もいい」(中沢さん)、「いわしは小魚のため、大型の魚に比べて海洋汚染の影響が小さい。刺身など、生のまま食べれば良質な油分を余すことなくしっかり吸収できる」(佐藤さん)

キーワードはたんぱく質と油

 食と健康の専門家たちが“血管にいい食品”に共通する特徴として挙げたキーワードは「血流改善」と「たんぱく質」。1位を獲得した納豆はこの両方を兼ね備えている。管理栄養士の中沢るみさんが解説する。

 

「納豆に含まれるナットウキナーゼには、血栓を溶かし、血液をサラサラにする作用があります。

 

また、血管の主成分のコラーゲンを作るにはたんぱく質が必須ですが、納豆なら大豆の良質なたんぱく質も摂れる。強い血管を作るのにふさわしいパーフェクトな一品といえるでしょう」

 

 2位を獲得したさばをはじめとしてランキ

2位を獲得したさばをはじめとしてランキング内に数多く登場するのが青魚だ。良質なたんぱく源であるとともに、健康効果が高いとされ、血流を改善する成分であるDHAやEPAをたっぷり含んだ油「オメガ3肪酸」を摂れることがその理由だ。

 

 管理栄養士の望月理恵子さんは、さばに一票を投じた理由をこう話す。

「さばは特にEPAが豊富です。EPAは血栓をできにくくして、動脈硬化の予防にも役立ちます。

 

医薬品の成分としても活用されるほどその効力は大きい。脂肪の代謝に関与して中性脂肪を下げる効果もあるので、メタボが気になる人も積極的に食べてほしい」

 

 野菜の中では、血液サラサラ効果のある辛味成分のアリシンを含む玉ねぎや血管を傷つける活性酸素の発生を抑えるリコピンを含むトマトがランキングに名を連ねた。

 

「これらに限らず、野菜類を忘れずに摂ることは血管を守るために必須です。特に食物繊維にはコレステロール値を下げ、動脈硬化を予防する効能があることがわかっています。

 

野菜はもちろん、海藻やきのこ類など、食物繊維が豊富な食品を積極的に摂ってほしい」(循環器内科医の瀬戸拓さん)

 

 10位のくるみなどのナッツ類が選出された理由は食物繊維と良質な油が一遍に摂れること。内科医の佐々木欧さんが言う。

 

「加えて、アーモンドにはビタミンEも豊富で手足の血流を改善します。さらに抗酸化作用によるアンチエイジング効果も期待でき、おやつとして常備しておきたい一品です」

※女性セブン