【元販売員が解説】その電子レンジもう"寿命"かも?替え時サイン、壊れやすくなるNG使用法とは | ~たけし、タモリも…「1日1食」で熟睡&疲れナシ~

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意外と知らない、身近な家電の素朴な疑問。ついついやってしまいがちなNG使い方や、替え時サインの見極め方って?元家電量販店のトップ販売員として個人で2億円を売上げた実力を持つ「家電のプロ」である家電ライターたろっささんにお聞きしました。

【元販売員が解説】その電子レンジもう"寿命"かも?替え時サイン、壊れやすくなるNG使用法とは

【元販売員が解説】その電子レンジもう"寿命"かも?替え時サイン、壊れやすくなるNG使用法とは© クックパッドニュース

その電子レンジ、もう寿命かも?

私たちの生活に密接に関係している電子レンジ。冷凍食品の解凍やコンビニ弁当の温め、前日の残り物の再利用など多くの料理に欠かせない役割を持っています。そんな何気なく使用している電子レンジやオーブンレンジですが、実は寿命が来ても構わず使用している方が多いことはご存知でしたか?

 

電子レンジが寿命を迎えると様々な弊害が発生し、急に故障して困ったことになる場合もあります。そこで今回は電子レンジの寿命に焦点を当て、替え時のサインや電子レンジを長持ちさせるためのコツなどをお話します。

元販売員が教える電子レンジの替え時

まずは一般的な電子レンジの平均的な寿命ですが、これは10~12年程度と言われています。電子レンジの基本的な原理「水分子を活性化させ、水分子同士がぶつかる摩擦熱で食材を温める」の水分子を活性化させるためのマイクロ波を出す「マグネトロン」という物質の寿命がおよそ2,000時間。

 

1日30分平均使用すると10年でおよそ1,800時間、つまり10~12年程度でマグネトロンの出力が落ちたり壊れてしまったりするということになります。

 

1日に30分も使用しないという方もいらっしゃるかと思いますが、部品の寿命以外にも環境の温度変化やホコリなどによって経年劣化も起こるため、20年、30年と使い続けるのはかなり難しくなります。

 

また、電子レンジの修理に使われる各メーカーの部品保有期限は8年と国で定められており、それを超えるとメーカー修理を行うことが出来なくなる場合がほとんど。非公式の修理屋などに持ち込むこともできなくはないですが、割高な修理料金を請求されて結局その後程なくしてまた壊れてしまうなどのトラブルも多く報告されています。

 

寿命を超えて電子レンジの調子が悪いと感じたら買い替えを検討するようにしましょう。

電子レンジの「替え時」サインって?

電子レンジの替え時を示すサインは多数ありますが、ここでは代表的なものをいくつか紹介します。

(1)温まりが悪くなる

電子レンジが古くなってくると一番多く見られるのがこちらの症状です。例えばコンビニで買ったお弁当を温める際にラベルの指示通りに温めているにも関わらず冷たかったり、一方は触れないくらい熱いのにもう一方はぬるかったりと温めムラが顕著になってきます。

 

こうなると余分に温めの時間を取ったり二度温めを行わなければいけなかったりするため、替え時が近づいていると言えるでしょう。

(2)異音、異臭がする

古くなってくるとファンの音が如実に大きくなってきたり、少し温めるだけで焦げ臭いニオイが発生したりと言うことがあります。もちろんアルミホイルなどの電子レンジに使ってはいけない部材が食材や温める具材に混入しているという可能性もありますが、それがなくても上記の不具合が起こっている場合は内部のセンサーや部品に不具合が生じている可能性があります。

 

そのまま使い続けると庫内で火花が発生し、最悪の場合火事などの重大な事故につながる場合もあるため、通常の電子レンジの使用でそういった症状が見られたら即刻使用を中止し、買い替えを行いましょう。

(3)途中で勝手に温めが終了する、電源が落ちる

ボタンやセンサーの不具合によるところが大きいのですが、温めを行っても途中で何の前触れもなく温めがストップしたり、電源が落ちたりすることがあります。

 

残り何分何秒の時点でストップしてしまったかを見ていれば良いですが、見ていない場合が大半です。

 

そうなると調理にも支障をきたしてしまいます。ボタンやコントロール部、センサー部の交換で事なきを得る場合もありますが、購入後保証が切れている状態で修理に出しても20,000円前後かかってしまうことが大半です。こちらも買い替えを検討したほうが良いでしょう。

ついやりがち…電子レンジが傷みやすくなるNG行動

こちらでは電子レンジの寿命を縮めてしまう原因になりやすい行動を紹介します。

(1)お手入れをしない

庫内に飛び散った液体や固形物が固まり、汚れになってしまった後はなかなか落ちません。そうなるとそのレンジ内の汚れが発煙・発火の原因になるなどすることもあります。そうならないためにも使用したら庫内を軽く拭き掃除するようにすると良いでしょう。

 

また、ファン周りの通風孔にホコリが溜まり、風の通りが悪くなって熱が逃しづらくなることがあります。この場合も同様に故障の原因に繋がるので、ホコリはこまめに取るようにしましょう。

(2)アルミホイルを始めとした金属を使用する

食材にマイクロ波を当てると水分子が動き、その摩擦熱で食材を温めるというのがレンジの仕組みです。アルミホイルを始めとした金属の場合、金属表面の電子が激しく動き回り、レンジ内に乱反射されます。

 

そのため、火花が散ったりガラスが割れたり、最悪爆発などの危険性も生じるので絶対に使用してはいけません。温め最中に庫内の様子がおかしい場合はすぐに使用を中止し、金属が含まれていないか確認しましょう。

(3)空焚きをする

電子レンジの基本的な仕組みであるマイクロ波の照射は照射物が無いと不安定になり、庫内の異常発熱等に繋がります。また、温めるものが小さいものであるとセンサーなどがうまく働かず、結果として空焚きと同じ状態になってしまうことも。極端に小さいものを温める時はマグカップに水を入れて一緒に温めるなどの工夫をしましょう。

まとめ:電子レンジを正しく使用して適正な時期に買い換えよう

見かけは購入時と大差が無くても電子レンジは耐久消耗品です。10年前に購入したものが購入時と同じ性能と言うことはまずありません。経年劣化や部品の耐久切れでどんどんと劣化し、余計な時間がかかるようになる、電気代が以前よりかかるようになってしまうなどのパフォーマンスの低下に繋がります。

 

そうならないためにも今回の記事を読んで自分の使用している電子レンジに照らし合わせ、適切な買い替えを検討してみましょう。

画像提供:Adobe Stock

執筆者情報

IT家電ライター たろっさ

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【元販売員が解説】その電子レンジもう"寿命"かも?替え時サイン、壊れやすくなるNG使用法とは© クックパッドニュース

家電量販店、家電情報ブログ「家電損をしない買い方をプロの販売員が教えます」を運営するプロの家電ライター。学生時代から家電に対する並々ならぬ興味を持ち、アルバイトを経てそのまま家電量販店の道へと進んで15年弱。

個人で年間2億円を売り上げ、数々の法人内コンテストなどで表彰された経験も。家電アドバイザーの資格を有し、家電と名の付く物すべてに精通。家電で分からないことはなく、現在は家電ライターの業務を通して「すべての人が平等に良い家電に巡り会える機会の提供」に尽力。