【健康と若さを保つレシピ】人間本来の機能を活性化!人生100年を安全に楽しく生きる食事術 | ~たけし、タモリも…「1日1食」で熟睡&疲れナシ~

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健康と若々しさを保つ「オートファジー」に注目

写真/Shutterstock

太古から多くの人が切望してきた「不老長寿」。人生100年時代の現代では「長寿」が当たり前になってきましたから、目下クリアすべき課題はやはり「不老」ではないでしょうか。たとえ長生きできたとしても、健康でなければ諸手を挙げて喜べませんよね。ついでに、容姿も若々しいまま保てたらもっと人生が楽しくなるでしょう。

 

そんな現代人の願いを叶えるカギとなりそうなのが、「オートファジー」です。オートファジーとは、簡単にいうと生物が本来備えている細胞の若返り機能のことで、それを活性化することで健康寿命を延ばすことができ、さらに若々しさを保つ可能性を高めることもできるのだとか。

 

では、オートファジーはどうすれば活性化できるのか?

 

それを実現する栄養素を解き明かし、日々の食事を通して活性化する方法を紹介しているのが、生命科学者・吉森保さんと栄養学博士・松崎恵理さんの共著『不老長寿の食事術 オートファジーで細胞から若返る】です。

 

今回は本書から、オートファジーの効果とそれを活性化させる栄養素の解説、そしてその栄養素を摂取できる料理のレシピを抜粋いたします!

美容業界も注目する「オートファジー」の効果とは?

オートファジーは日本語では自食作用と呼ばれます。その名前の通り、当初は細胞が飢餓状態のときに細胞内の物質を分解して栄養分に変えて生き延びる仕組みとして認識されていました。空腹状態になると活性化するので、ダイエットと関連してこの役割が紹介されることが多いわけです。

 

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ただ、オートファジーの役割は飢餓時の栄養源確保にとどまりません。細胞内の新陳代謝つまりリフレッシュをおこなったり、細胞内に侵入してきた病原体や認知症の原因になるたんぱく質の塊、壊れたミトコンドリアなどの有害物を狙い撃ちで分解したりする役割もわかってきています。

 

そして、病気との関係が明らかになって以降、オートファジーの注目度は一気に高まりました。今では、がんやアルツハイマー病、パーキンソン病、脂肪肝や心不全などがオートファジーの機能を活性化させることで防げるのではと期待が高まっています。

 

高齢になると低下しがちな免疫力を高めるため感染症対策にも有効です。オートファジーを維持することで高齢になっても運動量を高い水準で維持した動物実験の結果もあります。

 

また、細胞をフレッシュにすることから美容業界も注目しています。細胞が生まれ変わるオートファジーをうまく活用できれば、シミやシワの予防が今とは全く異なる形になるはずです。 

         

構成/さくま健太