電車のなか、駅ホーム、飲食店など、街中のいたるところでスマホを操作している人を見かける今日この頃。今まさしくこの記事も、スマホから閲覧しているかたが多いのではないでしょうか？
通話にメール、ネットができて、しかもコンパクトなので肌身はなさず持ち歩ける。パソコンにはないユニークなアプリもたくさんあり、「スマホを紛失しようものなら、パニックになる！」なんて人も少なくありません。
もはや人々の生活に欠かせない便利なスマホですが、依存するのは危険。最近は、スマホに夢中になりすぎて、生活に支障が出てしまう“スマホ依存症”の人も増えているのだとか……。
そこで、デジタル問題にも詳しい成城墨岡クリニック院長の墨岡孝先生に、スマホ依存症かどうかのチェック方法について教えていただきました。
■こんな人は要注意！ スマホ依存症の兆候12個
墨岡先生によれば、スマホ依存症の兆候として、以下のようなものがあるそうです。自分にどの程度当てはまるか早速チェックしていきましょう！
“まったく当てはまらない：1点”、“当てはまらない：2点”、“当てはまる：3点”、“とても当てはまる：4点”で計算してみてください。
（1）スマホの使い過ぎで、学校の成績や仕事のパフォーマンスが下がった。
（2）親しい人と一緒にいるときより、スマホを使っているときのほうが楽しい。
（3）スマホを使えなくなったら、我慢するのが大変そうだ。
（4）スマホの利用時間を減らそうとしたが、失敗した。
（5）スマホの利用で、勉強や仕事において計画したことをするのが難しい。
（6）スマホを使えないと、世界が終わったような気分になる。
（7）スマホがないと、落ち着かずイライラする。
（8）いつもスマホを使っていると指摘されたことがある。
（9）スマホを使っているとき、やめなくてはと思いながらも続けてしまう。
（10）親しい人からスマホの使い過ぎについて不満を言われたことがある。
（11）スマホを使えないとき、パニック状態になる。
（12）スマホの長時間利用が習慣化している。
ここまでで、あなたの得点は何点になったでしょうか？ メモをとるか、ちょっと頭の片隅にでも残しておいてくださいね。
■依存度が低い人の特徴3個
逆に、日頃スマホをよく活用している人でも、以下の特徴に当てはまる場合、依存度は低いと言えるそうです。
今度は、“まったく当てはまらない：4点”、“当てはまらない：3点”、“当てはまる：2点”、“とても当てはまる：1点”で計算してみてください。
（1）スマホの利用時間を自分でコントロールできる。
（2）スマホがなくても不安にならない。
（3）スマホの利用は、いましている仕事や勉強のじゃまにならない。
“スマホ依存症の兆候”の得点と、“依存度が低い人の特徴”の得点を合計してみてください。何点になったでしょうか!?
■アウト、セーフのラインは何点？
合計点が45点以上の人は“高危険利用者群”に当たります。つまり、かなり深刻な依存状態に陥っているということです。
また、42～44点以上の人は“潜在的危険利用者群”。「今すぐスマホをやめろ！」というほどではないにしても、依存症の一歩手前までは来ているので、ちょっとスマホの使い方を見直したほうがいいかもしれません。
41点以下は“一般利用者群”です。ただし、「よかったー。これくらいならまだ大丈夫なんだ」と油断してスマホの利用時間などが増えていくと、すぐに“危険利用者群”のほうに入ってしまうおそれがあるので注意しましょう。
以上、スマホ依存症のチェック方法についてお届けしましたがいかがでしたか？
上のテストでかなり高い数値が出てしまった人は、まずは“スマホの利用時間や利用場所を制限する”、あるいは“ノースマホデーを設ける”、“外出時にあえてスマホを家に置いておく”等、スマホと距離を置くための何らかの対策が必要です。
また、どうしても自制できないほど症状が深刻化している場合は、医療機関など専門機関に相談してみるのもいいでしょう。
いずれにせよ、我々の生活を快適にするツールであるスマホと上手にお付き合いしていきたいものですね。