「肥厚性胃炎(ひこうせいいえん)」ってなに?原因から治療法まで、ドクターが答えます! | ~たけし、タモリも…「1日1食」で熟睡&疲れナシ~

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胃の粘膜が厚くなってしまう肥厚性胃炎とはどんな病気なのでしょうか。

肥厚性胃炎の症状・特徴

慢性胃炎の一種である肥厚性胃炎は、炎症によって胃の粘膜が厚くなってしまう病気です。胃の粘膜が薄くなるのは危険ですが、厚くなることがいいわけではありません。粘膜が厚くなると胃液や胃酸の分泌が増えてしまい、過酸症になってしまうこともあります。

過酸症では、空腹時に胃が痛んだり、胃もたれや胸焼け、げっぷが出たり、すっぱいものが胃からのど元まで込み上げてくるなどの胃の不調が起こります。

また、肥厚性胃炎は場合によって、胃の一部が萎縮し、一部が肥厚してしまう“慢性肥厚性萎縮性胃炎”を発症してしまうケースもあります。

肥厚性胃炎の原因

慢性的な胃炎である肥厚性胃炎は、原因の多くがヘリコバクター・ピロリ菌の感染です。ヘリコバクター・ピロリとは、感染すると胃の中に住み続ける悪玉菌で、一般的には“ピロリ菌”とも呼ばれています。日本人の50歳以上の約8割もがピロリ菌に感染しているといわれています。

主に幼少期にピロリ菌に感染し、胃の中にピロリ菌が住み続けていると、長い時間をかけてじわじわと胃の粘膜を蝕んでいき、30歳頃から萎縮性胃炎を発症するなど、胃の状態が悪化していくといわれています。

ピロリ菌が原因の胃炎は、感染者全てが発症するものではなく、ストレスを受けやすい人や胃の粘膜を傷つけやすい人などが、発症しやすい傾向にあります。

肥厚性胃炎の治療方法

肥厚性胃炎の治療法は、薬を服用して治療するのが主な方法となり、症状に応じて胃酸を中和する制酸薬(マーロックスなど)、胃酸分泌抑制薬(ガスターやタケプロンなど)や胃粘膜保護薬(ムコスタなど)、胃の運動機能改善薬(ガスモチンなど)などが処方されます。ピロリ菌に感染していた場合には、まずピロリ菌の除菌治療を行います。

ピロリ菌の除菌治療は、慢性胃炎や胃潰瘍、十二指腸潰瘍を発症した患者のみ保険が適用されます。胃に少しでも不快感があれば、生活習慣の改善を図ることが大切ですが、早めに医療機関に相談してみましょう。