お風呂の中で“ながら美容”をする人、増えてますよね。血行が良い状態なので、入浴中にマッサージやストレッチをするのは確かにオススメ。でもやることが多過ぎて、せっかくのリラックスタイムなのに逆に疲れてしまっていませんか?
「できたらリラックス時間も確保しながら、美容効果も一気に出る方法ないかな〜」という方に、元看護師で、現在エステサロンオーナーでもある筆者が、解剖学・生理学などの視点も絡めて、最も効率的な方法をご紹介したいと思います。
■足裏は揉まない!
老廃物が一番多く溜まっている足先は、絶対ほぐすべき部位。指のグーパーだけでもいいので、動かして刺激しましょう。
プロの視点から効率的な方法をオススメするなら、指の“側面”を必ず触ったほうがいいんです。なぜなら、足指の血流は甲や側面を通っています。
逆に、足裏はかなり力を入れないと、揉んでもあまり効果が出にくい部位です。足裏より足の甲や足指の側面を揉む方が、早く温まって老廃物もしっかり流すことができますよ。
■半身浴はしない!
半身浴は美容に良いイメージですが、暑い時期以外は身体全体が温まるまでに時間がかかりますよね。
そこで、オススメなのが39~40度のお湯に最初5分は首まで浸かり、その後10分はみぞおちまでの入浴法。首の後ろを通る頸動脈を温めることで、一気に血流がアップし汗もかきやすくなります。
この方法は、メディアでも活躍されていて自律神経について詳しい、小林弘幸医師も推奨している方法です。
また、首まで浸かる入浴にはもう1つメリットがあります。それは、人は座っても寝ていても筋肉に体重がかかっているので、首まで浸かることで体重が1/9の重さになり、筋肉の緊張もほぐれやすくなるということ。
一気に血流が良くなるので、循環器系に負担がかかるといけない方は医師の指示のもと行ってくださいね。
■最後にお風呂からそのまま出ない!
この季節、お風呂からそのまま出ると脱衣所が肌寒いこともあります。その時に血管がいっきに収縮してしまい、せっかく血流が良くなっていたのにまた冷えてしまいます。
そこで、出る直前に冷たいシャワーを必ずかけるよう習慣にすると、出た直後の寒さを軽減できます。しかも、冷たいシャワーで体が驚いて自律神経を鍛えることにもなります。まずは、ふくらはぎから下だけでもいいので、冷水をかけることをオススメします。
入浴で美容効果を高めるポイントは、何と言っても“血行”にあります。冷え性体質だったり、季節によって体が思った以上に冷えていて、なかなか温まらないのは損! 体の仕組みを利用して、素早く身体の芯からポカポカになりましょう。