ヨルダンの首都アンマンを出発し、キングフセイン橋国境に到着。
しかしここからが難関。
イスラエルはアラブの中にありながらアラブ諸国と仲がよろしくない。
イスラエルの入国スタンプがパスポートにあるとシリアやイエメンなどで入国を拒否されちゃう。
しかしこれを避ける方法があるんです。
「No stamp please(切実)!!!!!」
スタンプを別紙に押してもらうことで、パスポート上ではイスラエルに入国してないってことにするやり方。
イラン、シリアなどはすでに訪れたが今後行かないとは限らないし、情勢が変わってこれから行く国でイスラエルのスタンプがあると入国拒否されることがないとも言えない。
なので僕もこの方法をとることにした。
ちなみにイスラエルスタンプを押されなかったとしても、この国境でヨルダン側出国スタンプがあるとイスラエルに入国したのがばれてしまう。なのでヨルダン側国境でもノースタンプをお願いしないといけない。
ヨルダン側では特に質問もなく別紙にスタンプを押されなんなく出国。
そして恐怖のイスラエル側イミグレーション!!
早速入口の金属探知機のボディーチェックで一緒に行った日本人3人のうち僕だけ別室行きに。
他の国や空港ではひっかかったことがないのに、カーゴパンツの大きいジッパーがひっかかったようだ。さすがイスラエル、かなり厳重みたい。
さいさき悪い…やな予感…。
そして入国審査へ。
ちなみにイスラエルは女性も兵役があり、入国審査官は大抵若い女性兵士が務めており旅行者の間でも美人が多いと評判。僕の並んだ列の審査官も金髪美女。
そうだ、金髪美女と会話を楽しめばいい!!
しかし順番が近づくにつれてそんな余裕もなくなってくる。
金属探知機でひっかかり遅れをとっていたため、先に行った他の二人は15分ぐらいですんなりイスラエルに入国。なんだか思ったより簡単なんじゃない?!
とうとう僕の番。引きつったつくり笑いで「Hello」
金髪美女(以下金)「どこの国からきたの?」
僕「日本です」
金「入国の目的は」
僕「観光です」
金「どのくらいイスラエルにいる予定」
僕「4日か5日ぐらい」
金「イスラエルのどのあたりをまわるの」
僕「エルサレムだけです」(パレスチナ自治区に行くって言うと別室行きの可能性大らしい)
金「イスラエルの後はどこに行くの、日本に帰るの?」
僕「トルコに戻ってその後日本に帰る予定です(嘘)」(エジプトに行くって言うとスタンプ押されちゃう可能性あり)
金「飛行機で?」
僕「いや陸路です」
矢継ぎ早に質問がとぶ。
パスポートをパラパラめくって今までの渡航歴を見始める。
するとイランビザのところで金髪美女の手が止まる。やべえ!!
金髪美女の顔が豹変。
金「イランに行ったのね…何日ぐらい滞在してたの?」
僕「2週間です」
金「Why why why why why??????????」
Whyって言われた…5回もwhyって言われた。
長くなったのでまた明日…。