別れの季節 | 越後屋のブログ

越後屋のブログ

日記のようなエッセイのような独り言のようなそんな感じ。心療内科通いの無職をなんとか脱出して人生のリカバリー中。
たいしたことは書いていませんが、記事の保存・転載はご遠慮下さい。

兄の一家が転勤で150Kmほど離れた土地へ引っ越す事になった。
今まではお隣りさん的な距離感で生活していて、顔を合わせるのも一ヶ月に一度くらいな頻度であったので、それほど思う事はないのだけど。

引っ越しの際の荷物整理で、ルームランナーを我が家に置いていった。捨てるか売るか、好きにしていいとの事。
正直、こんなの買うくらいなら、飼い犬を毎日散歩に連れてけよ…と思ったが案の定、犬も家に置いていってしまった。
まあ犬にとっても、一年中散歩にも連れていってもらえず、誰にも可愛がられず、鎖につながれたままよりはうちの両親が面倒を見た方が幸せだと思う。実際、兄家族がいなくなってから、元気にワンワン吠えて喜んで僕たちに尻尾降ってるし。

引っ越しの前日、送別会ってほどのものじゃないけど、兄達と一緒に食事をした。特に話す事もなかったので、早々に食事を終えて席を立とうとすると、兄がちょっと改まった風に

「しばらく留守にするけどあと頼むな」

と、声をかけられた。
頼むとは…年老いた父母の事?家の事?あと犬?
まあ僕が何かしら頼られて出来る事も少ないのだけど、

「あぁ、ほんじゃあね」

とだけ返事して食卓をあとにした。我ながらコミュ障な反応だと思う。
兄達がいなくなって二日目。いつもと変わりない日常。

さて、また明日から仕事だ。