皆様、ごんぬずは。
いつも怪しい記事を書いている私が言うのもナンですが、スピリッチャル批判に関する記事は好きです。ただ感情的に批判した暴言ではなくて、筋道立ててスピリッチャルの何がおかしいのかを分析、そして指摘した記事の事です。
私は、スピリチュアルには2通りあると思っています。
一つは、生き方、もしくは思想としてのスピリチュアル。
そしてもう一つは、スピリチュアルと言う名の病。
この二つは切り離されたものでは決してなくて、前者と後者は常に交差していて、故に前者が後者に転ぶ、もしくはその反対は常に起こり得ていると思っています。
私がいつもブログで書いている前世などと言うものは、この二つの狭間を浮遊霊のやふに行き来している、まことに一般常識的観点から見れば怪し過ぎるシロモノイロモノと言った所ではないでしょうか。
私はスピリチュアルと言う名の病の病理に関心があるのですが、先日精神科医の香山リカさんの、
「スピリチュアルにハマる人、ハマらない人」
という著書のキンドル版を購入しました。
![]() |
スピリチュアルにハマる人、ハマらない人 (幻冬舎新書)
Amazon |
この本の冒頭がなかなか凄かったです。
ある日香山さんの診察室に、身なりを小奇麗にした20代前半の若い女性が来たそうです。彼女は診察室でも何も話そうとしないので、香山さんが何の相談かと促すと、精神科医のくせにこちらから話さないと分からないのか、自分は前世が知りたくてここへ来た。精神科医なら前世が分かるはず!と怒ったらしい
せーすんかい(精神科医)は、ぜんせわがんねでねーべか?
仮に分かっても、言うべきではないと思います。
この女性は、前世を非科学的と言うなんて矛盾している!と診察室を出て行ってしまったそうです。
まさに香山さん(精神科医)の患者さんであったはずだと思うのですが。
いや、さすがに精神科だな。この女性、精神科で前世診てくれって発想は、なかなか思いつかない程斬新だと思ったのは、私が単に世間知らずなだけでしょうか。
元精神科勤務の看護師が知り合いにいますが、彼女なら驚かなかったかも知れません。
この女性のその後については全く本にも触れられておりませんが(何しろ怒って診察室出て行ってしまったから)、仮に前世の観える霊能者の所へ行って何がしかの前世を告げられたとしたら、その霊能者はとんだポンコツですな(香山さんの患者候補か)。こーゆー人には、ワンダフルフルな前世であろうがゲゲゲな前世であろうが、伝えるべきではないと思います。
その後も数か月に一度は香山さんの所へ「前世を知りたい」と言ってくる人が来るそうです。
もしかしたらワイス博士が精神科医だからなんでしょうか?