前世人格言語の翻訳について(ヲタク度数注意!) | 前世が出てきてコンニチハ

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ひょんなことから知った自分の前世との、怪しき格闘記。

皆様、こんにちは。前世ヲタクのセイウチです。

本日もさらに拍車のかかったヲタク記事を。

 

生まれ変わりの科学的研究と、それに付随した真正異言現象の研究で有名なヴァージニア大学の故イアン スティーヴンソンの著書「前世の言葉を話す人々」(春秋社。笠原敏雄訳)の25ページに、スウェーデン人前世人格のイエンセンが、しばしば"jag är trött(本ではjag ar trottと記述されています)と繰り返したと記されています。このスウェーデン語に対しての翻訳は「私は疲れた」になっています。

 

日本語では、今現在疲れていても、英語の現在完了形のような感じで「疲れた」と確かに言いますね。例えばその日の殺人的残業が終わり、疲労困憊。これから帰宅の電車に乗る事すら億劫。つまりまだ疲れている真っ最中なのに「あー疲れた」と過去形で言いますよね。

 

一方、スウェーデン語では今現在疲れている時は現在形で"jag är trött"、「昨日」「先週の土曜日」のような時系列的に過去の状態を話す場合"jag var trött"と動詞も過去系になります。

 

しかし和訳的には今現在疲れていても「疲れた」となるのが通常なのかも知れませんが、個人的には前世人格イェンセンが今現在疲れているのか、生前のとある時の話をしていて、その時の年齢に返って疲れているのかが不明瞭なので気になる所です。"jag är trött"と言われれば、疲労が現在進行中である印象をどうしても受けます。

 

前世人格イェンセンとスウェーデン語のネイティブスピーカーとの対話は、スティーヴンソンの別の著書、"Xenoglossy: A review and report of a case"に166ページにも渡って書かれているようなので、それを読むのが一番手っ取り早いのだと思うのですが、アメリカのアマゾンから取り寄せ、しかも一番安くても40ドル。絶版書だから高いのね。

 

このスウェーデン人前世人格イェンセンですが、マニアック度数も高く(この場合この表現が適切かどうか分かりませんが)、ノルウェー語訛りのスウェーデン語を話したそうです。イェンセンという苗字自体がノルウェー(デンマークにもある)なので、ノルウエー人とのハーフなんでしょうか。

 

里沙さんの前世人格ラタラジューもタマン語訛りのネパール語を話したそうですし、応答型真正異言の前世人格の言語的マニア度数が高く、言語ヲタクでもある私には嬉しい存在です。正確に言えば、真正異言の前世人格の言語環境が複雑と言うより、世界におけるマルチリンガル度数が高いと言う事なんでしょうけど。

 

トロント大学のHPで見つけたサマリンと言う言語学者の著書"Review of Xenoglossy: a review and report of a case by Ian Stevenson"の一部が読め、質問者(スウェーデン語話者)と前世人格イェンセンの会話の一部が掲載されています。英語の質問にいきなりスウェーデン語で返すイェンセン。疲れないのかな、こーゆーの。

 

しかもこのイェンセン、スウェーデン語の文法ミスが時々見られるそうです。現象として、非常に興味深いです。