ま、つつがなく過ごすのが良いのかどうかも疑問ですが。
そういえば「つつもたせ」って言葉ありましたね?What is つつもたせ?どどめーん!
最近、「自分の本当の願望」というものを真剣に考えさせられる事柄に囲まれております。
案外そういうことがないと考えずになぁなぁで人生過ぎていくもので、かなり恐いですね。
だって人間の寿命って、短いんですもの。
「本当の願望」続きで、ふと思い出したことがあります。
子供の頃、ピアノを習っていました。
ヘ音記号が読めず、ト音記号も「ラ」の上やばいかも、という状態で、スタッカートとか何か言葉の覚えも悪かったような。
スタッカートって、言葉の響きから言ってイタリア語じゃないか?でも始めにもらった教科書(楽譜っていうのか)が、「ソルフェージュ」とかいうのでした。おフランス語?何かこんな名前の食べ物あったな、と思ったら、「フロマージュ」でした。
結局私のピアノは全く進展せず、今はこんな寒いオヤジギャグ連発の怪しいオバサンになってしまいました。伊東先生、すいません。
その次の教科書は「バイエル」だったから、どう考えたってドイツ語。ドイツは食肉加工品やビールの実力が半端ないですね。ゲルマン民族が、世界に誇る食文化どすなぁ。
で、ピアノの教科書よ、いろいろ言語を混ぜるんじゃないよ。わかんなくなるじゃないか!
というのは落ちこぼれの言い訳で、私は即行で落ちこぼれ生徒になりました。
それもそのはず。私が本当に欲しかったのは、ピアノではなく、お菓子のキットカットだったのです。
私が4歳の時、キットカットのテレビCMが流れていました。それでキットカットが欲しかったのですが、そのテレビCMにはイギリスの近衛兵が出てきて、彼らの服装(あの黒い毛皮の帽子に赤い軍服)が恐くて恐くてたまらなかった私は、親に、
「キットカットが欲しい」
ってどうしても言えませんでした。
それで仕方なく、ピアノの黒い鍵盤がキットカットに似ている所から、妥協で、
「ピアノ習いたい」
と言ってもうた
![叫び](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/254.gif)
その言葉を本気に受け取った哀れな親は、本当に私にピアノを買ってくれ、ピアノ教室に行かせてくれました。
キットカットの値段なんて100円ちょっとでしょ?で、ピアノは(しかも新品)?
今思えば、本当に父親に土下座して謝らなきゃとも思うけれど、墓に布団はかけらない。あ、皆さんは田山花袋の「布団」読んだことありますか?ジャパンの自然主義。
ぬぅ、私のピアノ事件は、イギリス政府に損害賠償を、、、というのはとんだ責任転嫁ですが、子供というのは変なものを恐がったりするものです。
そうそう、あのイギリスの兵隊は持っていた絵本にも出てきて、母親にこれは何?と聞いた記憶があります。
兵隊さんという答えが返ってきた時の恐怖、かなりのトラウマだった感じです。
理由は分かりませんが、私はあの兵隊の服装に凄い粘着しているようで、北欧に来てから、デンマークの近衛兵の似たような服装なことを知り、去年まで殺意を抱いていました。
アマリエンボー城(デンマーク王室ご一家の住まわれる宮殿)の近衛兵の皆さん、さーせん。頭の中で兵隊さんの背中をバンバン撃ってました。
ってことで、わけ分かんない恐怖心に囚われて私の本当の願望だったキットカットを入手したのは、すっごい後になってからのことです。
私のように原因不明の恐怖心だけでなく、原因は分かっているけどどうにもならないトラウマなどで本当の願望を達成出来ないことって多々あると思うのですが、これに関しては人間の大きな課題の一つだと思うぢょ。