一人の人間が抱える矛盾 | 前世が出てきてコンニチハ

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ひょんなことから知った自分の前世との、怪しき格闘記。

皆様、こんにちは。小腹がすいたピグセイです。

今週4日、スウェーデンではセムラの日です。
セムラとは、カルダモン入りの甘めの丸いパンにアーモンドペーストと生クリームを挟んだものです。こんな感じ。



セムラって名前は可愛いけれど、大変危険です。ぐぐっと味が濃くて、一度食べると中毒性があります(と私は思う)。
何たって脂肪と糖質と炭水化物ですからね。

生クリームにミッチリと隙間なく、ミルクの味がします。
初めてスウェーデンの生クリームを食べた時、ああ、これが本物の生クリームなのかと思いました。
よく考えたら、生クリームに本物もニセモノもないのでは?

日本の生クリームは苦手で、子供の頃からショートケーキなどは生クリームの部分を全部取って食べてます。だから私のショートケーキの食べ方はキチャナイので、あまり食べないようにしています。

それでもイチゴにはクリームがついていて、生クリームの味が薄っすら伝わってきて残念無念なのですが、これだけ生クリーム嫌いな私は、実は牛乳もあまり好きではなく、全く飲みません。

なのに濃厚にミルクの味のするスウェーデンの生クリームが好きというのは、非常に矛盾を孕んでいます。ミルクでも特濃4,5%のようなのは好きです。

要はミルクの味が濃ければOKということで、普通のミルクをミルクと認めていないということなのか、私は?そんなのありかね?え?今度の自治会役員会で話し合ってもらいたいよね。

ところでセムラは、どうも1200年くらいにはスウェーデンに入ってきて、1500年代当たりからクリームなんかを使ってセムラがバージョンアップしたようです。

1500年代と言えば、織田信長やら徳川家康の時代ですが、鉄砲は伝来しても、セムラは日本に入って来なかったようですね。
そういえば、信玄餅ってのがありますね。あれの袋が好きです。関係ないけど。

そして今のようなセムラのモダンバージョンは19世紀後半になって出来上がったようですが、19世紀後半と言えば日清戦争とかですかね。セムラは戦争のドサクサで来日しなかったのかな。

ドサクサと言えば、私はセムラとセルマ ラーゲルレフ(ニルスの不思議な旅の作者)をよく言い間違えます。semlaとSelma、横文字にすると似てるでしょ?でも日本の生クリームとスウェーデンの生クリームは間違えません。私は結構嫌な奴です。

で、そうそう、ミルクは嫌いでもミルクの味が濃厚な生クリームは好きという、人間の抱える大いなる矛盾についてという哲学的な話のつもりが、セムラの話で終わってしまいました。

今後のセムラのバージョンアップと、人間の矛盾という大きな課題は、どこへ行くのでせふか?今度の自治会役員会での議題ですな。