といっても寺の息子で住職になったわけではなく、今風に言えば脱サラして比叡山で修行したんだ、確か。
私は見たことがないのですが母曰く、腕にロウソクを立てて火を消さないように滝の中で読経をするという、バツゲーム的な滝業の時に出来た火傷の跡が、ひいおじいちゃんの腕にビッシリ残っていたそうです。
本当は五反田のSMクラブでついた火傷跡だったりしてな
![あせる](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/029.gif)
彼がなぜ脱サラして坊主にならなければいけなかったのか、何が彼に宗教に走らせたのかとか知りません。たぶん本当の理由は誰も知らないんじゃないかなー。
ひいおじいちゃんは都内の普通の民家住まいでしたが、職業は一応ぼんさんなので、仏壇は壁を一面くりぬいて造られたプロ仕様でした。
観音開きのよくある仏壇じゃなくて、何かいろいろ乗っかってたような記憶がうっすらあります。たぶん巨大なお札とか。お供物がいつもたくさん置いてあったけれど、私は何故か角砂糖の袋以外もらった覚えがないです。角砂糖なんか誰が持ってきてたんだろうか?何に使ってたのか?
ほんでもって、ひいおじいちゃんはこの巨大な仏壇のある部屋に寝ていたそうですが、この部屋で他の人が寝ると必ず仏壇の方から人の話し声が聞こえてくるので、その部屋はすごく恐がられていたそうな。
ひいじいちゃん、ちゃんと浄霊出来てたのかい?
バツゲーム的滝業のお陰か、それともどこかで人相でも習ったのかは不明ですが、ひいおじいちゃんが、
「あの人もうすぐ死んじゃうよ」
ってボソッと言った人は、それからすぐ本当に亡くなったりしていたそうです。
母の従姉妹が産まれた時、彼女の顔をひいおじいちゃんがっじーと見て、
「この子は結婚が遅い」
と呟いたそうですが、彼女はもう大分高齢ですが未だに独身だそうな。
今なら、「ひいおじいちゃんの予言ツイッター」とか流行ったかも。
それにしても何でこういうネガティブ発言ばかりしたんだ、じーちゃんっ!坊主修行で彼のスピリチュアルティーがどれだけ上がったかの方が、私には気になります。
ひーじーちゃんは、今流行りのスピ系男子の走りだったのか?
ひいじいちゃんで一番恐かったのは、占い。
たとえばうちの母が、
「今日はパパは何時に会社から帰って来る?」
と質問すると、じーちゃんはおもむろに何か本を出し、
「5時半」
などと言ったそうな。
そうするとピッタシ狂いもなくその時間に父は必ず帰ってきたので、夕飯の支度にとても重宝していたそうです。
でもこれって、よく考えると凄く恐いです。時間までピッタシ当てちゃう占い!じーちゃんの所には、この占いで失踪人探しの相談などが結構来ていたそうです。
夕飯の支度のために使うものじゃないような気がするよ。
ひーじーちゃんは、坊主というより占い師だったのかっ!?
この占いはその本の読み方さえマスターすれば、イジメっぽい滝業とか特別な霊能力なども全く必要なく、誰でも出来るそうな。
ってことは、私もこの本で商売が出来るってことっすね?でもその本のありかが分かりません。
駄目じゃん。
それにしてもどうして時間まで当てられたのか、一体それは何だったのか?商売ウンヌンよりもその謎解きに興味あります。
この手の商売は、鑑定人本人のスピリチュアリティーの高さが一番大事ですからね。