じゃじゃーん!
NY到着までの機内での三重苦<を克服し、ヨロヨロとニューアークリバティー国際空港に到着した私ですが、入国審査の難関がとうとう目の前に迫りました!
ご存知のように、アメリカ入国にはESTA(電子渡航認証システム)の申請が必要です。
私と夫のオットセイは、10月くらいに既にそれを済ませておいたのですが、あたしゃこういう書類の書き込みっていうのが、どうにも苦手なのです。
ESTAに関して言えば、コムズカシイことを書かなければいけないということはありませんでしたが、一番基本の、氏名記入欄が私にとっては難関たったのです。
私の苗字は、日本では旧姓のままですが、スウェーデンでは旧姓の苗字の後ろにオットセイの苗字がくっついています。
つまり、セイウチ加藤ヨハンソンみたいな感じ。
そして私のパスポートには、Seiuchi Kato (Johansson)と、日本では苗字として申請していないヨハンソンを括弧でくくって記してもらいました。
だがしかし、スウェーデンでは旧姓の「加藤」は苗字ではなく、法律上は名前扱いになります。
このような旧姓はメーランナムンと呼ばれ、英語にするとミドルネームになると思うのですが、英語のミドルネームとも実はちっと違うのです。
英語圏で言うミドルネームは、スウェーデンでは2番目の名前と呼ばれます。
ESTA申請方法の説明には、パスポート通りに記入せよ!と書いてあったので、Seiuchi Kato (Johansson)と入れようとしたら、書けない!
括弧を取っても駄目!
じゃあどうするんのさ?
面倒だからKatoだけ書いて申請してしもた。
手数料も払ってしもた。
しかし、渡航2日前になって、
「パスポート通りじゃない記入方法はやばかったんじゃないのか?」
とオットセイに指摘されました。
それを言うな!ずっと気にしていたんだから!
しかもESTA書き換えは、渡米の72時間前までに行うという規定。
時既に遅し!
「下手したら、ストックホルムで既に君は搭乗拒否されるかも知れない」
じゃあアンタ一人でニューヨーク行ってきな。二人でキャンセルするより、一人分でも旅費の元は取った方が良い。
ややこしかったのは、スカンジナビア航空のHPには、ボーディングパスには、
「ボーディングパスには、ミドルネームも2番目の名前も89番目の名前もパスポート通りに全ての名前の記入必須!」
と容赦なく厳しいお達しが
ESTAには、
「名前はファーストネームのみ記入」
と航空会社からの要求とは異なるお達しが。それなのにパスポート通りに名前書けって、一体何なのさ?
ちなみに私のボーディングパスには、Johanssonkatoのように、旧姓と新姓?が隙間なしにくっついて、見事にひとつの苗字になってました(^_^;)
でも日本へ行く時なんかは、旧姓の加藤で航空券予約してます。SASも良い加減なのか?というよりも、アメリカ渡航の場合、アメリカ側がセキュリティー問題でピリピリしてるってことなんですね、きっと。
アメリカでの入国審査で、苗字の問題を突かれたら何て説明しようか?とシュミレーションまでしてきました。しかし本番になると、うまく言えるのか、セイウチ?
いよいよ審査はわれわれの番@ニューアーク国際空港。
画面をじっと見つめる審査員のお姉さん。そのお姉さんをじっと見つめるセイウチ。
「(二人は)結婚しているのですか?」
「どうしてアメリカに来たのですか?」
「アメリカでの滞在日数は?」
予想に反して、質問は、たったこれだけ
苗字に関しては、何も言及されませんでした。
だけど滞在日数を言い間違えたらしく、オットセイが訂正してましたが
とりあえず最大の難関(だと思い込んでいた)を通過!
いよいろ23年ぶりくらいのアメリカです。
当たり前だけど、看板も天井も、壁の秘密ののぞき穴の中も、表記が英語のみ。
スペイン語の表記も見当たりませんでした。
ストックホルムでもコペンハーゲンでも、現地語と英語の並列表記だけれど、こちとら世界のリンガフランカの英語なんだから、理解しなさいよアンタってことかね?
例外としてトイレ表示だけは数ヶ国語でされていましたが、トイレの場所が分からなくて漏らされると迷惑ですからね。
頭では分かるけど、感覚的に英語の羅列に戸惑いながらも、ニューヨークへGO
次回へ続く。