成田空港内の本屋さんで買った、北尾トロさんの文庫本「怪しいお仕事!」(新潮文庫)
悪徳興信所
競馬予想会社
競馬の予想屋
カギ師
野球賭博師
幽霊ライター
「車で融資」の金融業者
お寺売買のコーディネーター
ポーカー賭博屋
ヌード撮影の仕掛人
必殺掲示人
寝室覗き屋
を北尾氏が命がけで直接取材しています。
誰もが心のどこかで怪しい!と思っている職業もあれば、そんな仕事あったんだ!というものまでも含まれていると思います。
寺のコーディネイターと聞いて、すぐにピンと来る人って、すごい越後屋ですぜ。
何しろ寺だからな。寺だ、寺!チーン、ポクポク。
お坊さんの法衣のコーディネイト?とも一瞬思うわな。
今はピンク男子が流行っているから、袈裟も淡いサーモンピンクでお洒落に!とか、たまには雪駄を脱いで作務衣にモカシンとかな。
この本の中に出てくる人たちの中には、本当に悪いと思えるヒトもいるんだけど、人間の無限の想像力に、脱帽。そして目からウロコもヒレも身も出てきました。どうせならお刺身にしたっかです。
私のブログのタイトルは、「セイウチの怪しい部屋」ですが、本当に怪しい人たちに失礼なくらいに怪しくも何ともないですね。
むしろ怪しくないからそう言ってるだけで、本当に怪しい人は怪しいなんて言葉自体を使わないかも知れません。
森瑤子の古い小説のセリフに、こんなのありました。
「僕は詩を書かない詩人なんだ。なぜなら詩そのものを生きるから」
まぁ確かに詩人は詩の外にいますね。怪しい人も、怪しい世界の真っ只中で戦っております。
私の場合、自分自身が怪しいというよりも、怪しい人や物事を電柱の後ろからちょっと見てみたい、というだけです。
たぶんその欲求が、普通の人より少し強いんだと思います。
オチのない終わり方ですいません。
だってホラ、怪しくないからさ。