一昨日の夕方、日本からスウェーデンの自宅へ戻りました。
嗚呼、スウェーデンって、ヨーロッパだったんですね(今まで何だと思っていたんだ?)。
環境が変わることは良いことです。いろんな発見があります。
正確には再発見ということか。
日本ではすっかり都会の洗練されたレデーのつもりだったセイウチ、都会モードの延長として、
「そうだ、表参道へ行こう!」
という、珍しくピン!とインスピレーションが南東50キロあたりからやってきました。
それで行ってみて思ったのですが、表参道って、どうしてあんなにエラソーなんだ?
その答えは、みんながエラソーな自分には手ェが届きそうにない街ってのを作ってみたかったってことなんだと思います、集合意識的にね。でも私は心理学者でも都市計画に携わるインテリエリートでもないので、本当のところはよく分かりません。
そしてもうひとつ気が付いたのは、プロフェッショナル、もしくは鉄道ヲタクが所持していそうな、ごっついレンズを搭載した高そうなカメラを持っている人が多かったこと。
ま、絵になるからね、表参道は。カメラ野朗魂をくずぐられる気持ちは分かりますぜ。
表参道ヒルズって、中をブラブラ歩いている人は必ずいるけれど、お店の中にお客さんってほとんど見たことないんスけど。入っていくのは、食べ物屋さんだけ。
モノホンのヒルズ族を見たいセイウチとしては、自分と同じくど庶民階級っぽい人たちばかりにすれ違い、ちょっと物足りなかった感を拭えませんが、結局ヒルズ内で表参道に来た目的を果たしてしまいました。
それは、クリスマスイルミネーションを見ている人たちを見ること。
表参道ヒルズ内にも、大きなクリスマスツリーが飾られていました。マツキヨみたいな薬局の照明のような、キンキンに青っぽい蛍光灯の白色系。
それをお客さん(大方は女性)が、みんな同じ角度に携帯を構えて撮影会。
やっぱり表参道はカメラの街だったのだ!
私の関心は、何故みんなイルミネーションの写真を撮るのか?ということなのです。
ヒルズのクリスマスツリーが、撮影者の人生とどのような関わりがあるのか?が私がクリイル(面倒だから略しちゃう。ギョーカイっぽくてかっこいいでしょ?)を見たがる理由なのですが、やっぱりみんなも私と似たような考えでツリーの撮影しているのでしょうかね?
そしてあの、携帯電話で写真を撮る時の角度っていうのも、ものすごく気になりますね。
スマホが主流の今では、従来の正式な呼び方は分からないけどパカッとフタ?を開けるタイプの携帯と、スマホで撮影する場合の撮影者の姿勢に微妙な角度の相違があるのかどうか?というのが現在のセイウチの大いなる研究課題なのであります。そしてそれを今後論文で英語でまとめるまでは良いのですが、どこの学会に提出したら良いんでしょうか?
ってか、誰が読んでくれるのかよ?
あと携帯にでっかいマスコット系とか、妙に背後にストーリーを感じさせるストラップを付けているサラリーマン風の男なんかもかなり気になる存在です。
でも見ず知らずの人に、
「何でそんな赤ちゃんのおもちゃみたいにでっかいクマのぬいぐるみ、しかもキチャナイのを電話からぶら下げてるんですか?」
とも聞けないしな。
いろんなことを考えながらウロウロしていたら、小腹がすいてきました。だけどお昼も外食だったし、夕飯は実家に用意してきたし、カフェなどには入りたくない。だけど帰宅するまでにはもたなさそう。ではどうするか?
渋谷に向かう途中、青山通りのコンビニによっておにぎり一個と暖かいウーロン茶を購入。
おお、これが至福というものなのか。
イルミネーションがどうだ携帯の角度がどうだとアホな思考だらけのセイウチ、突如として悟ってしまいました。
それが表参道に行きたくなった、真の理由だったのかも知れません。
たまには良いこと言うじゃんか