フィンランド料理と駅名の関係 | 前世が出てきてコンニチハ

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ひょんなことから知った自分の前世との、怪しき格闘記。

食べ物関連の新しいカテゴリー、「おいしーの」を作りました。
なのに「おいしーの」日記、しょっぱなからまずいのから入ります。

フィンランドを経由して、日本出張から戻ってきた夫のオットセイがヘルシンキの空港でお土産を買ってきてくれました。

その一つは、「カリラヤンピーラッカ」。
パンの中にミルク粥が入ったもの。
おかずがお米ってスゴイよな、おい。
pirog
たぶんフィンランド料理では、一番名が知られているのではないかと思われます。
正確に言えば、私はこれ以外のフィンランド料理の名前も実態も知りません。

フィンランドはスウェーデンの隣国だし、フィンランド人もたくさん住んでいるのにも関わらず、フィンランド料理の知名度というかフィンランド料理の存在そのものが異常なまでに薄く、フィンランド料理と銘打ったレストランを見たこともないです。
このカリラヤンピーラッカも、ストックホルムの大きなスーパーでは売ってるのを見たことがあるけれど、私達の住むスコーネ地方では見かけません。
大昔に青山の紀伊国屋でカリラヤンピーラッカを好奇心で買って食べたことがありましたが、話が古すぎるのと特に味に印象がなくて記憶にないので、今回が私のフィンランド料理初体験です。画像のカリラヤンピーラッカは日本製ではなく、一応本場フィンランドで作られたものだし。

本場直空輸ものでも、やっぱり味に印象がありませんでした。ミルク粥なのにミルクの味もあまりしないし、パンなのかご飯なのか、どうカテゴリー付けたら良いのか分からないです。そうかと言って、どちらに転んでも良いようにとの狡猾さも見られません。
別に日本的に、パンかご飯かのどちらかに分ける必要もないのでしょう。

他のカリラヤンピーラッカのことは分かりませんが、私が食べたのは味にメリハリがなく、東京の駅名に例えたら鵜の木とか武蔵新田とか、たぶん地元の人だけに愛されるけど世間では良く分かんないローカルな小さな駅。「ちい散歩」のロケ地に選んでもらえたら、街を上げてのバンバンザイ!

そして次のフィンランド土産の食べ物は、シャケと豚肉をちょっと酸味のあるパンに詰めてオーブンで焼いたもの。
laxlimpa
これは今日の夕飯まで取っておいたのですが、パンの中にシャケと聞いただけで、私はかなり怯んでいました。駅名に例えたら、きっと京浜蒲田に違いない、と信じて疑っていなかったのであります。

ところが今日の夕飯に恐る恐るお目見えしたシャケパン、以外や以外。
シャケとパンが合うということを初めて知った初秋の夜。外には半月。らりらりら。
中のシャケだけをほじくってご飯と食べても最高だけど、フィンランド人の隠れた実力を見た気がしました。

駅名は京浜蒲田から奥沢あたりに変更(だけどお隣の田園調布、自由が丘は完全スルー!)。しっとりと閑静です。

メシの不味い国として知られているフィンランド。こうやって保存食を作って寒さに耐えながら頑張ってきたのね

だけどフィンランドで一番美味しいのは、「かもめ食堂」のサチエさんが作るオニギリだろうなぁ。