卒業まで後ニヶ月。

 

現地で過ごしたこの四年半を振り返ると、本当に色々な事があったと実感する毎日です。 

当初は一年程度の滞在予定が、結局は高校を卒業まで残る事になったのも、今考えてみたらとても不思議な事です。その時々を生きているときには長く感じられた年月ですが、思い返してみると、まるで渡米初日から今日までが短編小説であったかのように感じます。そのように考えてみると、今後の人生を歩んでいく私から見て、この数年に渡る海外生活に一体どのような意義があったのだろうか。この思い出は、過去の出来事として、そのまま今後の自分に忘れ去られてしまうのではないだろうか、と時折思ってもみたりします。

 

ですが、それより一段と感慨深いのが、帰国生などが今後集う予備校でしょう。皆が皆、それぞれの経験や思いを胸に、その場に集結するというのは、とても不思議な事だと私は思います。予備校の隣の席に座るであろう人も、端の方に居座るであろう人も、全員が全員、見たこともないような景色を収め、聞いたこともないような文化に触れられている。個々のこれら経験というのは、集団的にみると一般的なものなのかもしれないですが、一人一人が持つ似ても似つかないような彩は、とても貴いものであると思います。予備校に限らず、帰国子女の方が集まる場所の特色というものは、こういう所にあるのかもしれないです。