こんばんは。せいちゃんさんです。
昨日UPさせていただいた各塾の合格実績から読み解く:東海編
少し関西系の塾が東海中や南山女子などの東海地区最難関合格の近道のようなブログを書いてしまいましたが・・・
当然注意点がありますので、補足させていただきます
東海圏の学校の合格は眼中にない
6年生の受験年間を浜学園で過ごしてきた方だとわかりますが、
浜学園の眼中は
灘
その他関西最難関6校+神戸女学院、四天王寺
(東大寺、西大和、大阪星光、洛南、洛星、甲陽学院)
その他
こんな感じです
6年生の志望校別のプログラム分けをみても、関西では学校別に細分化されていますが、東海地区は以下の3つの区分のみ
(カッコは受講資格目安)
M灘(偏差値63以上)
最難関男子(偏差値55以上)
難関男子
2021年では、女子に至っては西大和女子や洛南女子などの最難関女子という設定はされていませんでした・・・
つまり・・・・
東海中も、南山女子も、名古屋中も、愛知中も
すべて「難関男子」にひとくくり・・・・
まだ男子はいいです・・・偏差値帯で3つの区分が設けられていますが、女子に至っては、京都などに出張しない限り
すべて「難関コース」
浜学園で10傑や100傑にはいろうとしてもです・・・
(もしかしたら、近年変わっているかもしれません。2021年の南山女子の惜敗により、南山女子向けの対策がなされたようだとは聞いていますが・・・・)
男子では、仮に東海中が第一希望であったとしても、志望校別では最難関コースを選ぶのがスタンダード
つまり、関西最難関(灘以外)の志望校別として7月以降勉強してくる子の大部分が東海中を受験してくるという感じです
逆に難関コースのテキストは、東海中を前提にしていないため、若干難易度が緩めのテキストになっています
今回もりさんの受験にあたっては、メルカリなどで
「浜学園の難関コース」
のテキストを取り寄せましたが、かなり平易・・・
これだけでは東海中に合格できるの???と少し疑問になってしまうくらいです・・・
志望校別の冠模試がない
これは、模試にも反映されます
名進研や日能研の場合、6年生の9月以降には、東海地区の学校の
「志望校別の模試」
つまり、冠模試が何度か実施されます
名進研に至っては、東海中は2度も実施されます
一方、浜学園は・・・・
「NTT模試」
なる南山女子、東海中、滝中の3つの学校をくくった模試はありますが、それぞれの学校の模試はありません
偏差値帯としては、似通っていますが、入試の傾向は全く異なる3校
それを一緒にした模試しかないので、Rぞうの時は5年生までは受けていましたが、6年生は受けずに、外部である名進研の模試を受けました
何がいいたいかというと浜学園にとってはこれらNTTの学校は
個別の冠模試を設けるほどではないレベル
ということです
だからこそ、志望校別で最難関コースを勝ち取り、そこでもまれれば、ほとんどの確率で合格ができるという感じになります
(2021年の頃の説明では、偏差値55以上で不合格になった子はゼロということでしたので・・・)
関西地区からの東海地区の遠征について
ここまででの話でわかるように、浜学園にとって、東海地区の合格実績はそれほど重要視されるものではありません
ただ・・・
近年「南山女子」は扱いが変わりつつあるのだと思われます
私のブログでも書きました通り、南山女子は全国でも、特進や特給などの特別選抜以外の単独での受験倍率がおそらく日本最上位(今年は4.1倍)の学校となります
女子は関西でも西大和や洛南といった最上位校は灘に匹敵するとまで言われており、注目を浴びていますが、南山女子もその枠に入りつつあります
(実際、浜学園の合格実績速報で、南山女子が上から3番目で速報されるくらいの位置づけになっています)
その一方で、東海中がどれほど合格者を伸ばそうとも、関西版の欄には載ってきません・・・これは馬渕教室も一緒です・・・
関西の受験生にとって、筑駒や開成は遠征校に入ってきますが、東海地区の学校は眼中外というわけです
ましてや3週間前に入学する学校が決まっているのに、真剣に地区外受験をしたがる受験生がどこまでいるのか・・・
(浜学園では関東の最難関への遠征についての志望のアンケートは配られていましたが・・・)
何が一番いいたいかというと・・・
関西勢が東海中や南山女子、滝中を敢えて受けている子は
ゼロ
ということです
これは馬渕教室もおそらく一緒だと思います
(馬渕教室・・・・東海中などの東海地区の合格実績の数字だけは信用してよいんだよね????)
東海地区の学校で関西生が多く受けているのは、関西地区の前受で利用される
「海陽中」
のみです
(特急合格の多くは関西勢のはずです・・・)
そもそも関西の塾が東海地区に進出した最初の目的は・・・
頭打ちをしていた
「灘中の合格者を数人から10人くらい増やしたい」
という考えからの戦略だったに違いありません
東海地区で初めから灘を目指す子は非常に少ないため、東海中を合格できる子の中から選抜して上を見させることで少しでも合格者の上乗せを図ることだったのだと・・・
その意味からすると、関西系の塾に行く場合には、ある程度上を目指してやらないとあまり意味がないということになります
志望校のレベルによっては、良い点が消され、デメリットのほうが出てしまうのが浜学園や馬渕教室なのかもしれません
そういう意味で、塾の合格ボリュームゾーンや志望校別の対策など、お子さんにあった塾選びは非常に重要になります
あと・・・聞いている限り、日能研に比べると、浜学園は塩対応ですので、その点も考慮してくださいね・・・