こんにちは!
再生整体 輪(りん)の樋口です
今回は痛みや辛さが改善した後 同じ状態に戻らないために「再発防止に必要な事」です。
辛い症状を改善するためにも同じ状態に戻らないためにも原因を解明することはとても大切です。
ですので今回は原因を探りながら症状を改善していった例を紹介します。
80代女性
両肩と両腕が痛い 左膝の力が抜ける 両手両足が冷え性。
という症状でご来店頂きました。
初めに壁に背をつけて姿勢のチェックをさせてもうと腰が浮いてて背中まで手がスッポリ入りました。
それに肩もだいぶん前に寄ってました。
これは骨盤が前傾して猫背の人になりやすい形です。
整体しながらお話をお聞きすると「左手の親指と人差し指と中指までピリピリする」とのこと。
「膝も手も左側ですね」とさらにお話を聞くと「食事は左側で噛むこと多い」とのこと。
それと噛みしめの癖も自覚があるようでTCHの説明もさせて頂きました。
TCHについて詳しくはこちら↓↓↓
1回目終了した時点で「両肩と両腕の痛みも左膝の力が抜けるという症状もマシになった」とのことでした。
約1週間後の2回目
整体前にお話を聞くと「食べる時 左で噛まないように意識するの忘れてた」とのことでした。
全身ほぐしていきますと前回よりはほぐれますが肩甲骨の所の筋肉(棘下筋)が以前と同じかそれ以上に固くなっていました。
お話を聞くと「新聞を読む時 両肘をついてる」とのこと。
その姿勢が楽なのかも知れませんがいつもその姿勢をすると肩が前にいって棘下筋も疲れます。
終了して感想をお聞きすると「初回より全身がだいぶん軽くなった」とのことでした。
「食事の時 左側だけで噛まないようにすることと日常の噛み癖 それと新聞を読む時の姿勢を気にしてください」とお伝えしました。
約1か月後の3回目
「家にいる時は気づかなかったけど歩いたら膝に力が入らない」
とのことで来店くださいました。
整体前のチェックで足がむくんでたのでお伝えしました。
それとほぐしながら感想を聞くと「肩と首も痛い 腕も触ると痛かった」と膝以外にも疲れが溜まっていたのを触られて実感されてました。
左側だけで噛むクセは意識できてないようで左の胆経が固くなり脾臓に疲れが溜まってました。
そこが流れると左足の捻じれもほぐれました。
膝に力が入らなかったのは
左側だけで噛む→左側の顎関節が固くなる→左首が固くなる→神経がうまく伝わらない→脾臓周辺の元気がなくなる→脾臓周辺が固くなる→左側の腹横筋を伝って骨盤の左側も固くなる→左足が捻じれる→血流が悪くなる→膝に力が入らない。
という流れだったようです。
終了後「力が入らなかったのを忘れてたというくらい自然に歩けた」とのことでした。
少し時間が残ったので他に気になる所をお聞きすると「肩を回すとゴリゴリいう 特に右側」とのことでした。
「触った状態」や「普段ほとんど水分を取らない 飲むとしても熱いお茶か冷たいビールが好き」というお話から水分不足が原因と予想して整体を一度中断し人肌程度の白湯を飲んで頂きました。
それから整体をすると終了後 右肩周辺をほぐすとゴリゴリと鳴るのはだいぶん減りました。
普段からもっと水分を取って頂いてそこをほぐすのにもっと時間をかければもっとスムーズに動くようになっていきますとお伝えして終了しました。
80代女性の疲れの原因は
・食事の時、左側だけで噛む
・新聞を読む時、両肘を付く
・水分不足
これらの原因も改善していけば同じ症状が再発する可能性はかなり減ります。
60代女性
1年くらい前から両肩と腕が痛い 後頭部も痛い たまに頭痛もする。
という症状で来店されました。
ここまでは初めて来て頂いた方にお願いしている「カウンセリングシート」に書いてもらった内容です。
その後 整体前に両手万歳をしてもらってチェックをしますと「上げれるけど痛い 特に右肩」
「それと左手親指が開けない 両手の親指は仕事で腱鞘炎 これは諦めてる」というお話も聞けました。
体を動かしたりお話をする内に他の痛みの場所も言って頂けることがあります。
これは全体を掴むうえでとても必要なので言ってもらった方が助かります。
その他にも「身長が低いから仕事の時 姿勢がしんどい」と「仕事の時の上下の動きが疲れの原因ではないか」と話されていました。
全身かなりお疲れが溜まっていたのもあってそのお話を元に整体をしました。
終了後「整体前の辛い状態を10としまして完全に元気になったのを0とした時 残りはどれくらいですか?」とお聞きすると4になってました。
つまり6割は改善したということです。
しかし約10日後の2回目
「完全に元に戻った」と来店されました。
全身をチェックしていくと前回あった全身の浅い部分の嫌な固さはだいぶんマシになっていました。
しかし奥の方の捻れたような疲れはまだ残っています。
そこで仕事でする動きを再現してもらうと捻りはありませんでした。
よくよくお話を聞くと「食事の時テレビが右側にあるから右を向いている」とのこと。
しかも「右ばかりで噛む」とのことでした。
そのお話を元に捻じれを改善するようにほぐしていくと終了後「2か3になりました」と前回よりいい結果を出せました。
4日後の3回目
来店するなり症状を話し出しました。
「両方の股関節が痛くなって治った 右肩が痛いしだるい 左手首も痛い 腱鞘炎のせいでしょうか?」
どうやら仕事でのストレスがすごかったようです。
「歯ぎしりしてませんか?」とお聞きするとご主人さんから「してる」と言われてるとのことだったのでマウスピースをおすすめしました。
それと肉体的疲労より精神的疲労の方が再発の可能性が高いことをお伝えして「次回から少しの間ペースはあけずに時間も長い方がよさそうです」とお伝えしました。
4日後の4回目
来店時「前回ほぐして楽になった状態が何日くらいもったか」お聞きすると「マシだったのは1~2日くらい」とのこと。
ストレスが多いと歯ぎしりに繋がり 歯ぎしりがひどいと首の固さに繋がり 首が固いと全身疲労に繋がります。
ですので「マウスピースはされましたか?」とお聞きするとご主人から「歯ぎしりはそんなにひどくない」と言われてマウスピースはしてないとのこと。
しかしご主人さんも同じくらいの時間に寝るので「そんなに」というのがどの程度なのかわかりません。
ですので再度マウスピースをオススメしました。
それと4日後にしてはあまりに固さが戻っているのでお話を聞くとこの方も日中ほとんど水を飲まないとのことでした。
ですので水分補給もお願いしました。
今まで60分コースだったのを今回から90分受けて頂いたのもあってよくほぐれました。
両腕もほぐれて終了後 右肩の痛みは残り2くらいになりました。
ストレスがきつそうでしたのでお帰りの時「ストレス解消訓練法」の紙をお渡ししました。
5日後の5回目
整体前に今までお伝えしたことをどの程度試して頂いているのかをお聞きしました。
すると水は飲むようにしてる。
テレビも正面になるようにして右だけで噛まないように気を付けてる。
マウスピースもし始めた 初日は違和感があったけどだんだん慣れた。
ストレスの紙は読んだけど何もしてない。
とのことでした。
ご来店時 整体前の時点で「まだ肩も左手首もたまに痛いけどだいぶんマシ」と原因を改善してきた成果が出ていました。
この日も90分受けて頂いたおかげで肩・首まわりや腕はもちろん腰から下もかなりほぐれて楽になったようでした。
60代女性の疲れの原因は
・食事の時テレビが右側にあり顔だけ右を向いた状態で右側だけで噛む そのせいで右の胸鎖乳突筋と斜角筋が固かった
・水分不足
・ストレス
・手首の腱鞘炎は仕事で大きなホッチキスをよく使うのも原因だと思いますが上記の3つを改善しない限り手首だけほぐしてもほぐれません
お二人の共通点を考えてみました。
痛みが出た共通点
食事の時 同じ方ばかりで噛む
普段ほとんど水分を取らない
痛みが改善した共通点
お伝えしたことを試してみた
再発するであろう共通点
お伝えしたことを忘れてしまう
つまり痛くなった原因を再開する
必要だと思う方には「ストレス解消訓練法」をお渡ししています。
お渡しした中には今回紹介した60代女性のように「読んだけど何もしていない」という方もいます。
食事や体操など「体に関しての提案」は試して貰えるのですが「ストレスを軽減するための提案」は試そうともしないのです。
その理由を考えてみました。
・いそがしくてする時間がない
・「変われない」と思ってる 「しょうがない」と諦めてる
・人から「何かした方がいい」ということを嫌がる
ストレスは脳に影響します。
脳がストレスだと判断すると色々なホルモンが出て内臓に伝わります。
一時期の交感神経緊張は必要ですがそれが長期間続くと体に悪影響が出てきます。
「痛み」や「辛さ」は「今の状態はよくないですよ」という体からのお知らせです。
再発しないためには「肉体」と「精神」の見直しが必要です。
再発防止に必要な事。
それは人の話を聞く素直さ
そして試してみる行動力 チャレンジ精神
なのかも知れません。
健康に良い習慣を!
ホームページへ