【シェア】燃え尽きるメダリスト達 | 『自分と家族の健康は、自前で築く』整体カウンセラーのブログ

物議を沢山醸し出した、24年フランスオリンピックが終りました。

様々なドラマがあり、日本は金メダルで世界3位の数を取りました。

史上初の快挙ですね。

 

私も興味深く、 こうした日本人選手の活躍と、

そしてフランス政府の立ち回りを見ていました。

開会式そして閉会式の、明らかにキリスト教ではない儀式に、

全てが象徴されていたように思います。

珍しい位に不正審判が横行しましたし、

フランスの公然としたアジア人への強い差別心と、

国としての矛盾が多々出た大会でもありました。



↑これなんて、

金メダル数8位の韓国人が一人だけで、

1位と3位のチャイニーズと日本人が、

1人も写っていないんですからね。

明確な差別ですね。

 

これらにも、めげず、好成績を修めた日本人達は、よくやったと思います。

誇りですね。

本当に立派でした。

 

そもそも、オリンピックがギリシャで発生した時には、

神への捧げ物(贄)の儀式の付属に、スポーツがあるだけでした。

半分以上が宗教儀式でした。

いえいえ、スポーツ(選手)を捧げるのも、宗教儀式でした。

 
日本人的な感覚で、スポーツを、世界を見てはいけないことを、
改めて学んだ大会でした。
あのオリンピックの延長が、世界的な流行病対策であったり、
大きな選挙や戦争の裏には、あるわけですからね。
東洋人は、より逞しくないとね。
欧米を敵視しする、隣国の体制も分かる気がしました。

 

 


まぁまぁ、そんな話はともかく。

 

大活躍したスポーツ選手。

この後、油断するとどうなりやすいのか、ちょっと見ておきましょう。

下手すると、本当にスポーツの犠牲者、人身御供になってしまうので、要注意です。

そのぐらい心身を追い詰める競技ですからね。

人間の体や心の実態を掴んでいないと、こっちに行ってしまいます。

受験や試験の後の、燃え尽き症候群も、似たものです。

 

経験者で、メダリストの為末さんの ノートからです。

 

 

 

(以下、引用開始)

 

オリンピックを終えた選手の皆さん、お疲れ様でした。

結果が良かった方も思わしくなかった方もいると思いますが、

どの選手もここまで努力してきたことは、素晴らしいことだと思います。

このようなタイミングでお話しするのは憚られますが、

お伝えしたいことがあります。

 

それはオリンピックに出たりメダルを取って、

も幸せになるとは限らない、

ということです。

東京五輪の残像という本があります。

1964年に東京五輪に出場した選手を追跡取材しているものです。

オリンピックの光があまりにも強いために、呪縛から逃れられず苦しむ様子が描かれています。

オリンピックに出る方法、勝つ方法はたくさん語られていますが、

出てしまった後どのように生きていくかは実はあまり語られていません。

 

大きな大会の後や目標を達成してしまった後に、

燃え尽き症候群と言われる症状が出ることがあります。

アスリートは極度の重圧にさらされているために

一般の方よりも精神的なダメージを受けやすい状況にいます。

人間が精神的に落ち込むのは危機的な状況の最中ではなく、

危機的な状況が過ぎ去った後だと言われています。

 

オリンピックに向かう時には自分では気がつかなくても、

強い重圧の中で自分も抑制し集中していますから、精神的に疲労しています。

身体の疲労は実感しやすく、最近は血液検査などで測定も可能なのである程度予測がつきますが、

精神の疲労は実感しにくいために見過ごされがちです。

またアスリートのメンタリティは弱さを認めないところがあるので、

余計に無視してしまいがちです。

 

 

 

まずグラウンドに行こうとするのだけれど、行く気が起こらない、

やる気が出てこないという症状が出ます。

その時に「ああ疲れているんだ」と休めればいいですが、

それができない時は第二段階に入ります。

 

次第に身体が思うように動かない。

練習をしていても楽しくない。

1日でボーとする時間が増えるなどの症状が出てきます。

私はこの辺りまでしか経験がありませんが、

もう一段階進むと症状が重くなり回復も遅くなります。

 

深刻になるところまでいけば、

競技人生や引退後の人生にまで影響を与えるようになります。

疲れたなと思ったら半年、または一年以上心を休めることをお勧めします。

今まで我慢してきたことを思う存分やって、

好きなことをしながら心を休めてください。

身体の怪我はまだなんとかなりますが、心が壊れて仕舞えば全ての原動力を失います。

 

 

 

次に狙われることが出てきます。

有名人が問題を引き起こすことが多いのは、

有名人に近づくと、うまみがあるからです。

 

・開放感を感じているなかで、ハメを外している様子を写真に撮られて、どこからか流出する。

 ※友達が友達に写真を送った後はもうコントロールは効きません。

・試合がおわってほっとしているタイミングで、

 思わずLINEや内輪だけで話した不適切な内容が流出する。

 ※どこに書いてもスクショしてしまえばパブリックと同じです。

・今までに会ったことがない人や、華やかな場所に出ることになり、

 そこであった人に夜の世界を紹介されて、そのままずるずるいく。

 

私の20代は知り合いといえば、競技関係者がほとんどという人生でしたから、

免疫がありませんでした。

寄ってくる人はみんな感じが良くていい人に見えました。

もちろんいい人もたくさんいますが、実際にはそうではない人もいます。

 

お金も知名度もない人には利用価値はありませんが、

今皆さんには利用価値があります。

狙う側の人からすると

「無知で無防備で無警戒な使い勝手がいい存在」

に見えています。

 

自分でコントロールできている感じがしても、実際には相手の掌で転がされていたりするのですが、

知識がないときはそれに気がつけないのです。

相手が自分の何を狙っているかは経験を積まないと分かりません。

かといって怖がって扉を閉じすぎても交友関係が広がらず人生が狭まってしまいます。

生きていればぐらぐらしたり、ちょっと道を外れることとぐらいはあるかもしれませんが、

踏み外しすぎると戻ることが難しくなります。

 

おすすめは

恩師に会うこと、

信頼できる人に会うこと、

昔の友達と会うこと、

グラウンドの近くに住み続けることです。

自分のホームからは完全に離れない方がいいです。

 

 

最後に

これは主に今回で引退する選手が対象になりますが、

競技癖を抜くのに苦労すると思います。

 

競技の世界はゼロサムゲームです。

誰かが勝つと誰かが負ける世界です。

また少しでも気を抜くと足元を掬われる世界でもあります。

このような世界で競争にさらされていると自然と出来上がるメンタリティがあります。

常に油断せず、高い目標を立て、絶対に妥協せず、何事にも全力で挑む姿勢です。

しかし、社会で生活しているのは必ずしもそういった人ばかりではありません。

 

 

 

依田郁子さんという方がいます。

東京五輪にハードルで出場しました。

五輪が終わり結婚をするのですが、

なかなか周囲と馴染めずにいる依田さんは近所のバドミントンクラブに入ったらと勧められます。

楽しくバドミントンをやるという地域のクラブだったのですが、

依田さんはそこでも力を抜くことができず

全力でトレーニングに挑み周囲と少しずつ距離ができていってしまいます。

 

東京五輪を終えて20年も経った時の同窓会でも唐突に

「先の五輪では結果を出せなくて申し訳なく思っています」

と挨拶しました。

依田さんにとって東京五輪は忘れることのできない大きな存在であり、

誇りでもあり、全てを犠牲にしてきた理由でもありました。

 

依田さんは結局45歳で自ら命を絶ちました。

東京五輪は一体、依田さんの残りの人生にとってどんな存在だったのでしょうか。

オリンピックが終わっても人生は続きます。

私も引退して10年ほど経ちましたが登ることより降りることの方が難しく感じます。

一番大切なことはみなさんがオリンピックに出て

幸せになったと感じられることです。

そしてぜひ自分の体験を子供達や地域のみなさんに伝え、

それから社会をよくする活動に関わってもらえればと思います。

 

人間は、社会の中に生まれ社会の影響を受けて生きていきます。

社会の中に新しい自分の位置を見つける作業は大変ですが、

きっと皆さんならできると思います。

みなさまお疲れ様でした。

ありがとうございました。

 

 

(以上、引用終了)

 

 

 

精一杯、みんなのため、応援してくれた人のために、活躍したのですから、

無事にこの後も、自分らしい人生を送ってもらいたいんですよね。

 

 

燃え尽き症候群。

これは、呼吸器が硬くなり、下がったままになるから、起こることです。

 

どんな人でもそうですが、何か大きなイベントに果敢に挑む時、

普段以上の力を発揮することになります。

普段以上の力を発揮したり、普段以上の集中力を発揮して初めて、

普通以上の成果が出せます。

高度な技術、高度な競技になればなるほど、

こうした精神的な過集中が、

肉体の限界に挑む練習量が、必要となります。

 

 

これは、 結果を出すためには必要不可欠なことですが、

体にとっては異常事態です。

ですので、一生このままで行くことはできませんし、 行ってはいけません。

この異常事態は、イベントが終わったら武装解除する必要があります。

為末さんが書くように、十分に休む必要があるのです。

 

 

 

しかし、

この「十分に休む」ということが、なかなか難しいのです。

私自身も10代の頃、散々苦しんだ記憶があります。

 

負荷が大きかったのならば、

その分だけ、呼吸器が硬くなったり下がります。

この呼吸器は、ある程度、特別な操作が及ばないと、

なかなか緩まないものなのです。

薬で緩めるという事は、ちょっと難しいですね。

体操などでプローチする以外ないのです。

もしくは高熱の風邪を引く。

 

だけど、厄介なのは、あまり呼吸器が硬く下がってしまうと、

この大事な風邪が引けないのです。

風邪がひけなくなる体になるのです。

そして精神が壊れるに至ります。

 

 

 

「徒然草」と言う本があります。

学校の教科書も取り上げられていますが、

ここに「木登り名人の話」があります。

 

本当にこのままで、

「あぁ、もうこれで大丈夫だ」と油断できる範囲になったときに、

大怪我、大事故は起こりやすいのです。

 

ですので、

オリンピックが終わった時こそ、今年で体をメンテナンスする、

心をメンテナンスすることをする必要があるんです。

 

オリンピック選手は、国の税金で応援したのだから、

このオリンピック後の体のメンテナンス、心のメンテナンスも、

国がちゃんと面倒見てあげた方が良いと思います。

彼らは、ある意味、戦場を駆け巡った、兵士そのものに近い部分がありますからね。

 

 

 

これはもちろん、オリンピック選手だけに限った話では無いのです。

一般の人でも全く同じです。

よく遊ぶからこそ、よく働けるし、

よく働いたならばこそ、よく遊ぶ必要があるのです。

遊ぶとは、テレビゲームでも旅行でも、山登りでも、

パチンコや競馬でも何でもいいですが、

呼吸器を緩めてあげる方法を、取り入れていただくと大変有効です。

 

 

日本には、ハレとケの考え方がありますが、

休む時は休み、仕事をするときは仕事をする。 

こうした区別がつくことが大事ですし、

区別がつくような体と心にしておくことが、とても大事なのです。

こうした心と体にするから、安全で楽しい人間生活が送れます。
こうした心と体でなくなったら、その分だけ安全や楽しさは、
その人間の生活からなくなっていきます。
 
オリンピックほど世間の注目を浴びなくても、
オリンピック以上に緊張を強いられたり、
労力が必要となる仕事を、皆様個人個人で過ごしているものです。
 
また、今は夏がかなり暑いですが、
この夏の暑さの疲れも異常事態として体に来ています。
秋になると、.出てきたりします。
 
どうぞセルフ整体をご存知の方はしっかり対処してください。
そして、次の季節、次の働きに、
楽しくやり甲斐を持って取り組めるように、
回復させるようにしてくださいね。
 
 
 
ということで、
今回のオリンピックを、正の面と、負の面の両方から見てみました。
地球はまだまだ、人間にとって課題の多い場所です。
その課題が多くても少なくても、
溌剌と生き切りたいと、改めて思いました。
 
 

(感謝)
    
   
セルフ整体道場・新宿天心會   吉田直樹 拝
■□━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■
件名の頭には見分けるために、「●」をつけて送信して下さいね。
メール送信前に、一度こちらをご覧下さい http://goo.gl/aGZkx7
https://amba.to/3mRqkwn
アメブロ・友達・操法などの申請の前は、こちらを → http://goo.gl/MOg36d
ビックリなDM教材→ https://onl.tw/a1RE2cA
■□━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■
Mail : tensin7kouda@gmail.com
HP : http://www.tensindou.info/