前回までは熱中症の種類の説明を行いました!
今回は対処法と予防について書いていきたいと思います。
~熱中症の対処法~
まず、異常発生時に共通して行うことですが、
涼しい場所に運び、衣服を緩めて寝かせるという事です。
症状別の対処法
熱けいれんの場合
大量の発汗があり、手足、体の痙攣が見られます。
対処は1リットルの水に9グラムの食塩水、つまり9%の生理食塩水(スポーツドリンク)を補給させ、涼しい場所に運び、衣服を緩めて寝かせる。
回復しても運動には復帰させず、回復しない時は救急車を要請する。
熱疲労の場合
脱水によるもので倦怠感、めまい、頭痛などで体温の上昇は見られない。
対策は生理食塩水やスポーツドリンク等を補給させ涼しい場所に運び、衣服を緩めて寝かせる。
回復しても運動には復帰させず、回復しない時は救急車を要請する
熱失神&熱射病の場合
体内の体温調節機能が破たんしてしまい、体温が上昇し意識障害が現れる。言動が不自然など、少しでも症状が現れたら熱射病を疑うこと。
対策はすぐに救急車を要請し、下記の応急処置を行う。
とにかく、水や氷をかけ積極的に体を冷やすこと
ポイントとしては、首、脇の下、足の付け根などは太い血管が流れているのでそのポイントの箇所を冷やすと効果的
熱射病は生命にかかわる危険な状態ですので、迅速に体温をさげることができれば、救命率をグンと上がります。
~熱中症の予防法~
水分補給が最も効果的です!良く間違えられるのが水分だけ摂取される方がいらっしゃいますが、水分だけだとカラダの中に吸収させる事が出来ません。必ず塩分もセットで摂取されるようにして下さい!
一度、対策と予防法を眼を通す事で冷静かつ迅速に対応できるようになって頂ければ幸いです!
ぜひ運動指導をされている方などやご自宅に高齢者や子供さんがいらっしゃる方は参考にして下さい!