先日、知人から
「座った時に脚を組むと骨盤は歪むの?」
と質問されました。
今回はこの質問に答えていきます。
結論から言いますと脚を組んでも骨盤は歪みません。
そもそも二宮整体には歪むという概念がありません。
私共が診ているのは骨盤の動き、弾力なのです。
骨盤は常に動いています。
歩いたり、走ったり、立ったり、座ったり。
それぞれの動きに合わせて骨盤は動いてバランスをとっています。
また動いていない状態でも自律神経の働きに応じて調整を行っています。
一日のサイクルで言えば、朝は骨盤が閉まって交感神経が活発になります。
夜は骨盤が開いて副交感神経が優位になります。
このサイクルが狂うとさまざまな疾患につながっていきます。
もっともわかりやすいのは朝骨盤が閉まらないと、身体がだるくて起きられなくなります。
当然、学校や会社に行くことに支障がでます。
逆に夜に骨盤が開かないと眠れなくなります。
安易に薬で解決を試みると状態はますます悪化します。
女性に限りますが、月のサイクルでは排卵の時に骨盤は一番閉まり、月経の時に一番開きます。
月経の異常の多くはこのサイクルの乱れが関係しています。
無月経の場合、骨盤が閉まって開きにくくなっています。
逆に月経過多の場合、骨盤が開き過ぎて閉まりにくくなっています。
一年のサイクルではお盆の時期に一番開き、お正月の時期に一番閉まっています。
このサイクルが乱れると疾患の元になるのはもちろんですが、苦手な季節をつくってしまいます。
春先になると身体がだるい、梅雨の時期になると息苦しい、秋になると気分が落ち込む、冬になると眠れなくなる等々。
きちんを身体を調整し、骨盤の弾力が出ると一年が快適に過ごせるようになります。
このように骨盤は動いていることが一番重要で、仮に脚を組んで一時的に歪んだように見えてもまったく問題はないのです。