皮膚と心の関係を知り整えていく

恥ずかしくなったら赤くなる
怖かったら青くなる
恐怖で白くなる
楽しかったり幸せだと顔色も明るくなる
希望を持てば艶が出る
皮膚には心の反応が非常に早く起こる。
そういう反応を見ていると、皮膚は自分の内側を映し出している器官でもあると言えます。
「出す」
この出入りを司るのは呼吸器系。
東洋医学では、肺と大腸がこの呼吸器系にあたります。
その呼吸器系の状態が表れるのが「皮膚」。
今アレルギーによる皮膚病は多い。
ここ最近は、腸とアレルギーの関係性が解明されつつあるが、腸の機能うんぬんというよりも、この「出す」ということと大きく関わると僕は考えている。
「出せない」ものが「形を変えて出る」。
その中でも子供のアレルギーの原因の多くは、無意識の不安と拘束感から出ている例を多く見てきました。
心の中に不安と窮屈さがあると皮膚病になりやすいとも言えるということです。
その不安や窮屈さは、理解できないことや訳の分からない物事から起きてくる。
訳の分からない叱言
理解できないテレビからの大きい音
寝ている時に入ってくる光や音
大人同士の言い合い(言い合いでなくても強い口調で話し合っているのも子供には理解できない)
行動の拘束(「○○してはいけない」などの理解できない拘束感など)
そういった子供が理解できない音やエネルギー、強制的な行動の抑制というものを子供は無意識下でとても敏感に感じ取って受け取ってしまう。
そして、不安や窮屈さということでさえ理解できていないから、その感情が何かさえ分からないから訴えることもできない。
何の音か分からない結びつきのない音を突然聞く
何か分からない拘束を受ける
その度に心臓がドキドキしたり、おなががキュッとなったり、血行が変わって青くなるとか赤くなるとか体が反応する。
これは心の即時の反応。
分からなくても体が反応する
分からないから体が拒絶する
その反応が継続することで、体を萎縮させて強張らせて変えてしまい壊してしまう。
その初期段階の即時反応として、先ず皮膚に表れているということ。
大人は当たり前に理解して受け取れるから、受け取る物事を選別できる。
しかし子供は、理解できないから、そういった物事をすべてエネルギーのまま全部を受け取ってしまうんです。
自分を守ることが出来ない。
とても素直であるけれど、それだけ沢山の理不尽を受け取ってしまっているとも言える。
それが表れている形の一つの例として皮膚症状というものがある。
僕も覚えがある。
幼い頃、父が夜中に帰ってきて(水商売のため夜中帰宅)、母が怒られて謝り続けているのを何度も耳にした。
なぜ母が一方的に怒られているのか。
なぜ母は何も言い返さないのか。
幼い僕は分からないけど、それを聞くたびに不安と無力に襲われていた。
きっと、そういう場面だから気がついたぢけで、それ以外は仲が良かったかもしれない。
でも夜中に目が覚める時は、そういう場面ばかり。
(数えるぐらいしかないのに、幼い頃はいつもって思ってたなぁ。子供はそういう場面に敏感だから親は気をつけないとならないですね。と、改めて気づく(笑))
人とのコミュニケーションも苦手だったから、友達も少なく篭りがち、自分を出すなんて考えもせず、いつもおとなしくして人に関わられることを苦手としていた。
そんな幼い頃の僕はしょっちゅう発熱してたし、何かのたびに皮膚が過敏になっていて、皮膚が弱いとよく言われていた。
今思うとそういう内面が皮膚に映し出されていたんだと分かる。
子供だけでなく大人でも、皮膚に何かしらの症状が出るような時、不安や窮屈さを少しでも取り除き、よりたくさんの「安心」を感じられる環境を見直してみてください。
小さい子には、より丁寧に安心の環境やコミニケーションを。
敏感な人ほど皮膚は過敏になります。
表情
触れ合い
心地よい音や声
温かさ
自然の香り
五感のすべてに心地よい環境を築いていく。
それが皮膚の状態に変化を与えます。
体のサイン、皮膚のサインから、改めて自分にも環境にも向き合って、心地良い日常を築いていこう。

