2010年9月20日 (月)
今日は、
『敬老の日』でしたね~
私には、
祖父母はもちろん
両親も他界して久しいですし、
孫もまだ居ませんから
この日がそれほど関わり深い日ではありません。
幼いころ
力仕事で疲れて帰ったであろう父親に
「肩たたけ~」
「腰をもめ~」
「サロンパスを貼ってくれ~」と言われるたびに
嫌々、やったことを思い出します。
そんな私が、今は整体師・・・
しかも、やりたがり・・・なのです。(笑)
(今なら、いくらでもやってやるのに~!)
だから、
近くをしんどそうに歩くお年寄りを見かけると
「入って~、楽にしますよ?」と声をかけたくなります。
(気持ちは無償でのつもりだから、軽く言えばいいのでしょうが、
営業の客引きみたいに思われたくはないので言えていませんが・・・恥)
本日、来院されたT.Yさん(77歳女性)は
私が現在地に開院した当初から通院されている方です。
「先生、わたし、ここに来るようになって何年になる~?」
「はい、4年半ですよ。」
「もうそんなになるの?
・・・
あの時に来てなかったら
(膝が痛くて、歩くことも、座ることも不自由だった)
今頃は寝たきりになってたかも知れんね?」
何度となく聞いた言葉です。
でも、今回はもっと深く感じました。
T.Yさんは
この4年半の間に
妹さんを看取り、
お姉さんをも看取られ
今はご主人さんが入院中・・・
そんなことを気丈に話されながらも
在りし日のことを思い浮かべているようでした。
「いろいろ、思い出すねんな~」
そんな事情を話されながら
「主人をちゃんと看取って、
お葬式をちゃんとするためには
私が動けないと・・・
だから、面会できない時間や、息子が見舞っているときに
先生に動けるようにしてもらおうと・・・」
今は、
自身の健康のためというより
見送る使命から力を取り戻そうとはげんでいる
T.Yさんにかける言葉はあまりにもありきたりでしたが
心から敬意を表します。