70歳前の女性。この方が最初に当院に来院されて、かれこれもう15年近くにもなります。途中数年間のブランクがありますが、現在の主な悩みは、脊椎圧迫骨折での姿勢の崩れによって生じる背中や腰部の痛み、筋肉の張り感です。また数十年来の逆流性食道炎や胸椎の圧迫と連動した胃痛、胸やけ、腰痛など、他にもいろんな症状がありました。
 生体中枢エネルギー開放療法を受けていただいてからは、約2年。最近は月に1~2回のペースで治療を受けられています。

 先日、治療後寝て休んで頂いていたら、急に起きてカーテンを勢いよく開けられ「20年ぶり位に口の中に唾液が出てきました!」とすごく嬉しそうに、またビックリされた様子で報告してくれました。たしかシェグレン症候群のような症状もあるのでした。
 昔からいろんな医療機関、代替医療にもかかられ、医師も把握できないしご本人も途方に暮れるほど、いろんな症状に悩まされているのでした。

 私自身もこの唾液の回復には大きな驚きと喜びでした。生体中枢エネルギー開放療法といっても万能ではありません。適宜必要な医療等を受けたり補足したりする必要もあります。しかし、脳幹を活性化することを地道に行っていった結果、20年来感じたことのなかった唾液の分泌があったのです。

 人体の不思議と脳幹の力を再認識させられる症例でした。