前回も書きましたが、自分が得る情報源の信頼性は非常に大切です。ただ闇雲に信じるというのでは、知らないうちに洗脳されていたり、思い込みを持ってしまうことになります。

 先日の我が家での話。政治家の小沢一郎氏が検察審査会の議決によって強制起訴された時のことです。家人と私の会話。

 家人 「小沢さん、起訴されたねえ。仕方ないね~。」
 私  「ええ? 何をしたか知ってるの?」
 家人 「政治とお金の問題でしょ?」
 私  「具体的に何が問題で起訴されたか理解してるの?」
 家人 「知らない・・・」

ということで我が家でもホンマでっかTVそのままの展開が繰り広げられました(笑)。およそ新聞の大見出しだけを見て鵜呑みにしてしまった結果でしょう。

 偏らない情報も知って判断してもらおうと、その時見つけたのがこちらのブログ「永田町異聞」でした。元社会部新聞記者の方のブログで、本来マスコミはこうあるべきという視点に立ってに書いてあるので、スッと胸のつっかえが下りる感じです。

 こと小沢問題に関しては、大新聞の報道は異常といってもいいくらいでした。うちは自宅が読売新聞、職場が朝日新聞を取っているのですが、○売新聞にいたっては、感情むき出しの記事を書いています。無罪であればどう責任をとれるのだろう? これが本当に新聞記事なのか? と読むに堪えないものです。だから最近ではTV番組と文化面しか読まなくなってしまいました。

 メディアは公共性があるので事実のみを報道して中立であるべき・・・なんてスタンスは、今やまるでないのが永田町異聞を読むとよくわかります。3月2日の「予算案賛成の小沢氏に関する朝日の奇妙な記事」なんてどうでしょう。何も考えずに新聞記事を鵜呑みにすると、とんだ見当違いの思考に導かれてしまうことに気づきます。

家人にこのブログを読んでもらったところ、はっきりと理解したようです。

 小沢問題でのTVニュースのインタビューを見ていると、識者も街角の人も、さも小沢さん個人と面識があり、その人となりを知っているかのような口ぶりでコメントしているのを見かけます。「恐いなぁ~、無防備は!」といつも私は思ってしまいます。その情報はどこから得たの? すべて新聞かTVなどのマスコミでは? って感じです。無防備に情報を取り入れるために、いつの間にか洗脳されてしまっているのです。まあそのインタビュー映像やコメントを編集して流すのも、編集者側の意図が入っている訳ですが・・・。(ちなみに私は小沢一郎ファンでもないし、特定政党支持者でもありません)f^_^;


 すべての情報には、必ず意図があります。意図のない情報は存在しません。発信者の伝えたい意図に従って作成されます。それ自体は当たり前のことです。
TVなどではよく、インタビューを受けて話したのに、編集でほんの一部分だけ放送されたり、話の流れの前後を変えられて、まったく反対の意味のコメントになってしまったと憤る話はよく聞くところです。新聞社もTV会社もスポンサーがいて成り立つものです。スポンサーや株主の不利益になることは、よほど大事件にでもならない限り一切掲載されることはありません。

 現在の最大の権力者はマスコミです。世論を誘導することなど簡単にやってのけます。でも、ネット社会の普及によって今変わりつつあります(中国のようにネットに規制をかけられれば終わりですが・・・(・.・;))

 物事を疑問・追究してハッキリと見てみると、その明確な理解が自分自身を守ることになります。

 情報が大洪水のように氾濫している時代です。自分で選択眼を持たないと、いつの間にかメディアに誘導、洗脳されている。あるいは「ただ信じることが大切だ!」と変な宗教にはまってしまったりします。