首や腰の痛みというと、
「首が悪い」「腰が悪い」と思われがちですが、
手技による整体的な視点でみると
(当整体の場合)
**本当の固さは
“胸椎・胸郭”**にあるケースが
非常に多くあります。
なぜか?
背骨の構造と神経の仕組みを合わせて見ると、
次のような流れが見えてきます。
*****************************************
全体の流れ(全体像)
左脳過多(考えすぎ・緊張)
↓
交感神経優位(ONが切れない)
↓
胸椎・胸郭・横隔膜が固まる
↓
首・腰が代わりに動きすぎる(代償)
↓
首痛・腰痛・ヘルニア・慢性疲労
***************************************
ポイント①
左脳過多と交感神経の関係
左脳は
・分析
・判断
・計画
・正解探し
を担当します。
現代の日常生活では
・不安や心配を常に抱えている
・スマホをずっとしている
・仕事の段取り
・仕事の時間管理
など
常に「考える」状態
が続きやすく、
左脳が休まない=交感神経が下がらない状態になりやすい。
ポイント②
交感神経と胸椎はセット
交感神経は
胸椎(T1〜T12)あたりから出るのが
大きな特徴です。
つまり、
考えごとや頑張りすぎで交感神経が優位
→ 胸椎まわりが緊張
→ 肋骨・胸郭・横隔膜が動かなくなる
という反応が構造的に起こりやすいです。
胸椎から出た交感神経は、
次の3通りに分かれます。
1.そのラインの高さで止まる
胸椎1から4⇒心臓や肺に影響⇒動悸、呼吸の浅さ
2.上下に移動して別の高さに影響
→ 胸椎の問題が
上の場合は首に
下の場合は腰・骨盤に“及ぶ”
3.胸椎の問題が腹部へ直行するルート
→ 胃腸の不調、暴食、下腹部の緊張
整体の視点では
胸椎1椎間の固さが、神経的に
首・腹部・骨盤まで影響することが考えられます。
ポイント③
胸椎が固まると、なぜ首と腰が痛くなるのか?
背骨には役割分担があります。
胸椎:安定+しなやかな回旋
頚椎・腰椎:(代償役)
胸椎が固まると、
「本来胸椎で動くはずだった分」を
首(頚椎)と腰(腰椎)が引き受けることになります。
結果として、
頚椎が動きすぎる → 首痛・頚椎ヘルニア
腰椎が動きすぎる → 腰痛・腰椎ヘルニア
が起こりやすくなります。
ポイント④
一次弯曲・二次弯曲と「首すわり」の本当の意味
人の背骨には、発達の順番があります。
背骨の発達順
一次弯曲:胸椎・仙骨(生まれた時からある)
二次弯曲:頚椎・腰椎(首がすわることなどは後からつくられます)
ここはとても重要です。
大人の身体で起きていることを考えると
胸椎(一次弯曲)
→ 支える・安定させる
頚椎・腰椎(二次弯曲)
→ 細かく動いて調整する
しかし、
左脳過多
交感神経優位
胸椎・胸郭が固まる
と、
一次弯曲(胸椎)が働かない
↓
二次弯曲(首・腰)が支え役まで引き受ける
という*逆転*が起きます。
そういった理由から首と腰が壊れやすくなります。
これは、
首が弱いから
腰が悪いから
ではありません。
本来“支える側”の胸椎が固くなっているからです。
結果として、
首は動きすぎて痛くなる
腰は踏ん張りすぎて壊れる
整体的な結論として
首痛や腰痛を解消するには
「腰や首をどうにかしよう」とするよりも、
胸椎
肋骨
横隔膜
を緩め
左脳を調整することで
頚椎や腰椎も自然に整う方向に向かいます。
整体の現場でも、首痛や腰痛に関して
説明をしてから胸椎や横隔膜を調整する
ケースが非常に多いです。
結果
首は「支えなくてよくなり」
腰は「踏ん張らなくてよくなる」
発達の順番を身体が思い出すことで
自然と首痛や腰痛は解消していきます。
(※頚椎や腰椎を調整するケースもあります。)
