こんばんは。たぬきです。
京都の採掘から販売までされてる砥石屋さんからサラの!!鋸を沢山頂きました。
今回は、おまけで頂いたサビサビ土佐鋸を再生したいと思います。
まずはペーパーの#100で浮き錆を落とします。
本来は鋸にペーパーは禁じ手です。表面の応力が掛かった所を削る事から身が歪みますし、元々の鍛冶屋さんが作った時の銑の目が消えてしまうからです。正しいサビ取りは縫い針の先等で錆をチクチクと突いて落とすそうです。
今回はそんな事気にする以上に錆びてますし、歴史的な価値が有るものでも無さそうなので実用一点張りで進めますよ。
錆だらけの赤鰯がかなりきれいになりました。
大量の錆粉が舞います。
銘がでてきました。
画像処理かけると土佐鋸ですね。
上段右端は土佐。左側は東為?読めません。
銘は片悟でしょうか?
鋸身の歪を見ます。長手方向はS時に蛇行してます。妻手方向には真っ直ぐの様に見えますね。ネジレは僅かな様です。
たぬきですので正確に見られるはずもなく、大体でやってますよ。
鉄床で叩いて直します。柄を奥にして、軽く手前に反らせながら叩きます。
粗方真っ直ぐになったら深追いせず、良しとします。叩き過ぎて壊したらゴミになってしまいますから。素人は適当な所で引き下がった方が身のためだと思うのです。
目立てをします。なぜか見当歯とアゴの歯が摺り込まれておらず高いままです。これを擦って下げます。次にヒッコキをして歯の高さを揃えます。
出来ました。歯の先端が光ってますね。
この後の擦り込みでこの光った平らな所が消えるまで擦れば良いわけです。
摺り込みました。
能書き書いてても、たぬきの腕は所詮この程度です。自戒の為にも晒してしまいましょう(笑)
アサリを取ります。
三木金物まつりで買った目振りの工具を使います。
インチ当たり4歯に合わせます。
この状態でハンドルを握りしめて目を振ります。
アサリが出来ました。
この道具は歯先を痛めやすい構造です。
目振りで力を掛ける点が刃先に近すぎて、歯先が潰れやすい。
その為、目を振ってから更に1回ヤスリで擦り込みました。
完成です。油を塗っておきます。
と言った所で、今日はここまでです。
以上、たぬきでした。ではでは。