木工教室:第6回椅子ぽい物と平ホゾ | 勢州たぬき工房の木工したり直したり

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2018年に小さな工房を自分で建てました。
包丁や大工道具を研いだり直したり。
他も色々作ったり直したり。
元々は生産設備の開発屋。
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こんばんは。たぬきです。


今回も雪になりました。

先生が飼っているグレートピレニーズのファン君は母屋に入れられてます。私達が教室に入る時に「俺をここから出せ」と言わんばかりに窓から吠えてました。

教室の窓からは雪景色です。


さて前回の続き。
栃で作った椅子のようなものは完成しました。が、雄木が割れたり隙間が空いたりでパっとしませんね。鋸一発でアリを決めるのは実に難しい。

あとはたぬき工房でぼちぼち仕上げて行こうと思います。

午後からは平ホゾの練習。
1個目はホゾ穴が傾きました😬
たぬきは右上から左下に掘る癖が有るんですね。今までホゾは通しばかりで両側から掘っていました。そのせいで気付いてませんでした。両側からだと、まず中心を抜いてから穴の傾きを確認しながら広げます。なので意識せずとも真直ぐに開くのでした。 
それから、今回は大工さんみたいに材に腰掛けて作業したのも原因でしょうね。普段は作業台に固定して作業してます。その為、鑿を横から見て叩いてます。腰掛けて叩くと斜め上からの視線になり、それで真っ直ぐを見きれなかったのかも。
でもまぁ、それにしたってこんなに曲がるとはね。恥ずかしー。


2個目はねじれました。これはホゾ取する時に縦挽を斜めに挽いたせい。タモ材は硬くて、挽き始めに鋸が踊るからね😅と言い訳しておこう(笑)
ホゾの傾きはかなり良くなりましたが、それでもまだ傾いてますね。

3個目はホゾが長過ぎました😭
ホゾ堀りの最後は罫書に鑿の刃先を落として突きますが、この時に鑿を手前にこじってしまい、表面に近くを広げてしまいました。その為奥は効いてるけど表面は空くと言う😭
傾きの方は無くなりました。3個目は反対側に傾けるつもりで掘りましたが、反対側に届かず、丁度よくなりました。
自分が思うよりかなり傾いてる事が良く分かりました。使った鑿は半叩きで、追入に比べれば穂も柄も長く、傾きがわかり易いはずなんですけどね。追入ならもっと精度が低いホゾになっていたのだと思うとゾッとします。

さぁ、今週も練習しましょうか。

といった所で、今日はここまでです。
以上、たぬきでした。ではでは。

●3月25日追記
平ほぞの練習。
基本の基本ですが教室では斜めに掘って失敗してました。
工房で掘ると真直ぐに🤔
理由が判明。工房の作業台の高さが、座ったたぬきのみぞおちと高めなの。なので座って作業すると目の前にホゾと鑿が来るので真直ぐを見易いのです。材に腰掛けて加工する練習が必要と言う訳ですな。

縦挽きは荒目の胴付鋸。
挽き始めはどうしても暴れるねぇ。
面取りすれば消えるけど、今年1年の課題です

ホゾを斜めに入れて持ち上げると雌木も持ち上がりますね。手で引張ると簡単に抜けます。左右の効きはこんなもんかな。

槌で打ち込んで角度を確認します。
大丈夫です。

心配してたこちらも大丈夫。
座り作業の方が垂直は見易いですね。

今回ホゾを掘ったのは向待。

銘は登美。首に訳分からん打痕多数。中古屋の投売品を再生した物。教室で掘ったのは半叩き。ヤフオクで落として再生した物。本当は細身の半叩きの方が効きが良いんでしょうけど、向待の安心感も素敵です。

広葉樹材向けでは無いそうですが、もっと使っていこうと思ったり

以上