整備記録:ジムニーのオルタネーターをOHする | 勢州たぬき工房の木工したり直したり

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こんばんは。なぜかツイッターのアカウントが凍結されたたぬきです。

オルタネーター修理の続きを。


前回交換したオルタネーター。調子よく動いていてくれましたが、ベルトの寿命が来ました。幅が痩せてプーリーの下に下がってゆくに従い、ベルトは緩みます。そしたら張り直すのですが、調整代の限界に来ました。すると、2000rpmを越えた位からベルトがスリップし始め、キェーーッ!!と物凄いスキール音が響き渡ります。

コリャあかん。と慌てて部品を手配しました。ついでにオルタネーターのベアリング前後とブラシも頼んでおきました。

今回はオルタネーターのOHをしようと思います。


vベルトの使用前使用後。これだけ細くなります。

古いベルトをプーラー代わりにしてセンターナットを緩めようとしたら切れました。
このナットがアホ程強く締めてあって、他のプーラーでも滑りました。

結局、バイスでプーリーを挟んで緩めました。
この方法は変形したり傷つけたりするので禁じ手なのですが仕方がありません。

傷付いたプーリーは鉄工ヤスリで整えてからペンキでタッチアップしておきました。写真奥に見える青色がそれ。
プーリーが外れたので、オルタネーターを前後に分割します。

後ろ側はこんな感じ。大きな問題はなさそう。

ローターの後ろ側はこんな感じ。

前側のベアリングを抜きます。

後ろ側のコミュテーターとベアリング。
恐らく右側のコミュテーターの溝が使用限界。まだまだ大丈夫。

後ろ側のベアリングも外します。

フィールドコイル部分と後ろ側を分離します。この後電装周りをブラシで軽く清掃しました。本当は丸ごと洗いたいのですが、下手に洗剤使って漏電しても困るし、古い機器は手加減しないとね。弱ってる所にトドメを刺しかねないので。

ブラシを外します。古いブラシには使用限界の線が無いの?

と思ったら側面に有りました。有ったけど、新しいのとは使える量に差がありますね。なんでだろう。

とにも、新しいブラシを半田付けしました。

後は、新しいベアリングを挿入してもとに戻します。

車両に取付けて動作確認。結果正常動作しました。これでまたしばらくは大丈夫でしょう。

と言った所で、今日はここまでです。
以上、たぬきでした。ではでは。