鑿:廣近の鑿を研ぐ | 勢州たぬき工房の木工したり直したり

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2018年に小さな工房を自分で建てました。
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こんばんは。たぬきです。

大井競馬場フリマが続きます。


廣近の追入鑿。写真真中の下にある幅の広い鑿3本です。これを研ぎます。


廣近は東京の鑿鍛冶さん。刃を硬く仕上げていて、パリパリした刃味なんて言われてるそうです。
これは一寸。角打ちです。

廣近の刻印の上に、亀甲に「み」がありますね。東京鑿共同組合の刻印です。
表は普通に研げました。

裏はまだ錆アナが残ってます。
使いながら減らしていくしかないですね。
無理すると角付近が折れるかもしれません。

こちらは寸二。
前の持主の癖でどれも片刃になってます。にしてもこれは酷い。刃を真っ直ぐに戻す為、これだけ斜めに研いでもまだ取りきれません。


裏はさっきのよりはマシですね。

ですが首が折れそう💦
開先の鍛接面ではないよね。ヒビですね。

うーん。コジッたら折れるかも。

これは寸四。研ぐ前。



表から見ると片刃には見えませんが。

やっぱり片刃でした。

新品でも骨董でも道具の常で、直しながら使っていきましょう。

と言った所で、今日はここまでです。
以上、たぬきでした。ではでは。