整備記録:中国製加圧式灯油ランタン鉄錨のケースを作る4 | 勢州たぬき工房の木工したり直したり

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2018年に小さな工房を自分で建てました。
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こんばんは。たぬきです。

ランタンケースの続きを。

 

前回は、羽目板を入れてみたけど子供のパンチで割れそうだ。横桟が必要だね。と言う所まででした。

ビール缶の後ろにあるのが、檜の端材から木取した桟です。

 

さっさと進めれば良いのですが、やる気のない日は、他ごとをして遊んでます。

石堂さんの鉋を研いで、松の端材を削ったり、

 

横桟で使った鉋盤の手入れをしたり。

下側の従動する鉄ローラーの出代を調整して、各部注油して清掃。基準台も油で拭きます。

往年の名機なので、鉄ローラーも摩耗して0.1mm程偏心しています。

標準の出代は0.3mm程度なのですが、これを0.1mm以下にしました。これで削り始めの食込みと、厚さのムラが改善しました。これ以上良くするには鉄ローラーの交換になります。が、お金に余裕がないので諦めます。手鉋で仕上げましょう。手鉋なら沢山ありますから(笑)

 

と言う訳で、横桟と天板の受けを作りました。

桟を小鉋で仕上げます。

 

柱へ差込む臍を作ります。

 

これは天板の受け。たぬきが座っても大丈夫なように、檜で丈夫一式に作ります。

 

組立が近づいてきました。ここで、各部材に面取りをしておきます。組合わせた時の形状に合わせ、面取りする所しない所を考えながら作業するので面倒ですね。組立後にまとめてトリマーでやっても良いのですが、手でやった方が失敗しにくそうなので手で行います。

続いて各部材を鉋で仕上げ、次にペーパーを当てます。ペーパーはオイルフィニッシュに向けた下地調整です。

写真に、横桟の臍穴が見えますね。

 

これで、構造材だった垂木が造作材に変わりました。美しい(笑)

 

最後の仮組です。半端な羽目板を手鋸で切り出し、際鉋で相じゃくりというか箱目地を削り出します。横桟も入れて組みます。

 

表はこんな感じ。

 

内側はこんな感じ。うまく横桟がつきました。これだけでも、丈夫さが大分改善します。最後に真鍮の釘で羽目板側から打った方が良いかもね。

トリマーのビットが切れないせいで溝が歪んでいる所もありますが、それほど目立たないかも。

次回は接着しますよ。

 

加工で出る大量の木屑はブルーベリーの周りに撒きます。土表面が乾かない様、覆っておくのです。

 

と言う訳で、今回はここまでです。

以上、たぬきでした。ではでは。