科学分野は日進月歩です。医学も例外ではありません。新しい治療や、新しい治療概念が発見されます。近年、医学を根底から見直すというトレンドが高まり、行動医学という新領域が急速に発展を遂げています。
行動医学では、精神的、感情的要因を重視し、私たちの考え方や行動様式が、私たちの健康や病気、けがからの回復能力に大きな影響を与えるという視点をとっています。患者は、自分の健康を管理する能力を取り戻し、少なくともある程度の内的な安定を確保するために努力をすることとなります。
標準的な医療処置の効果を高めるため、患者自ら、自分自身を管理する方法を学ぶ、これが行動医学の背骨です。
患者は自分の中にあるはずの強さを見つけ出し、自分の健康を改善するために、自ら進んで何かをする。自分を悩ませているストレスや痛みとうまくつきあっていく方法を学んでいくのです。
ストレスは一朝一夕に解決できるような単純な問題ではないですし、生活していくうえで避けられません。しかしいつも問題から逃げたり避けたりしていると、その問題はより複雑になっていくばかりです。問題は魔法のように消えていったりはしません。こういうことを繰り返していると、聞けていくのは、状況を変え、自分を癒していく能力のほうなのです。
問題を切り抜ける唯一の方法は、その問題に正面から取り組むということだけなのです。