初診担当医が信用できる医者か否かを医学の素人である人でも判定できるよう、いくつかのポイントを申し上げます。


初診担当医の1番の使命は、その患者が、急いで本気の治療をしなければならない状態か否かを判定することです。本気の治療というのは、入院させ、かつ、注意深い観察の下で即座に薬物療法を開始しなくてはならない状態か否かを判定するということです。


従って、あなたはうつ病です、とか、適応障害ですといった診断をつけることが最優先ではありません。そもそも診断というのはたかが30分程度の診察時間ではとても決定できるものではないのです。最低でも4-5回の診察を必要とします。


すぐに入院させ、注意深い観察の下で薬物療法を開始しなければならない患者というのは、かなり限られます。幻覚や妄想を呈して、おかしな行動をとっていたり、自分や他人を傷つける可能性があるような場合や、異常に興奮して叫んだり喚き散らすなどして、とても一般水準の会話ができない場合、あるいは衝動性が高まり自己制御が困難になっている場合などですが、そういう人はまずクリニックには行きません。


初診担当医に、入院治療を勧められることの無かった人は、慌てて治療しなければならないほど危険な状態ではないということです。