立春朝搾り | 燗酒好きのカピバラさんの日常

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福島県二本松と本宮の葬儀屋さんの隣でで酒屋をやっています。お酒の事、日常の気づき、趣味の読書の事など書いています。blogを見てお酒に興味を持って貰えたら嬉しいです。

こんにちは、福島県二本松市と本宮市の葬儀屋さんの隣の酒屋
勢州屋の日本酒大好き太田きょうじゅです。
 
センター試験も終わりましたね。今年も雪が降って受験生は大変だったと思います。おつかれさまです。
なんとなく私の中のイメージでは、センター試験の日っていつも天気が悪いような気がします。そういえば、かれこれ、んー十年前私が受験したときも、前日に雪が降って足元がかなり悪い状態だったのを覚えています。
そんなセンター試験、バッチリだった受験生も、不安が残る受験生もあと一息ですので、頑張って貰いたいですね。
 
さて、新年が明けて約ひと月が過ぎました。成人式も終わり、新年会もひと段落といったところでしょうか?そうなると、これからの時期小売業としてはあまり大きなイベントがない時期になります。
よくニッパチ(2月8月)なんていいますよね?
そんな時期に日本名門酒会というグループで平成10年から取り組んでいて、年々規模が大きくなっている企画があるんです。



立春朝搾りという企画です。
2月4日春の始まり(一年の始まり)の早朝に搾りあがったばかりのお酒をその日のうちにお客さんに届けて楽しんでもらおうということで始まった企画です。いまでは、全国各地の蔵元さんで開催されていて、福島県でも栄川酒造さんで毎年行っています。
 
立春朝搾り、通常のしぼりたてとどう違うの?と思われるかと思いますが、通常のしぼりたてですと問屋さんが配送する場合でも、蔵元から直接宅配便で酒屋さんに送る場合でも、搾ってから若干の日数がかかります。でも、この立春朝搾りは、それぞれの地域の酒屋さんが蔵元まで行ってお酒を自分のお店まで持って帰ってくるため、当日のお渡しが可能になっているんです。なので、毎年2月4日は眠いんです。(夜遊びのせいではありませんよ。)
 
うちのお店も毎年少ない数ながら参加させていただいていて、飲んでいただいたお客さんからも美味しかったと言って頂いています。でも味が美味しいという理由だけじゃなく、きっとお客さんはそれ以外にも価値を感じてこのお酒を飲まれているのかな?って思います。
 
それは、酒屋さんが直接蔵に行ってラベル貼りの手伝いをして持って帰ってくるという工程であったり、節分で邪気を祓った次の日の立春という特別な日に飲むお酒であることだったり、はたまた一年間の家内安全・無病息災・商売繁盛などを御祈祷いただいているありがたいお酒であることだったり・・・。飲む方の数だけ、このお酒には味わい以外の価値がある野だろうと思います。だから年々大きな企画へと進化していったのだと思うんです。

このお酒を飲みながら自分の家族の一年間の幸せを願ったり、会社の繁栄を願ったりする。そのための媒体としてこのお酒が存在するのかな?なんて感じています。
 飲む人がそれぞれにこのお酒に思いを託して、誰かのことを思いながらこのお酒を飲む。そんな温かい気持ちで飲むからこそ、美味しいお酒が更に美味しく楽しいお酒になるのかな?なんて思います。

酒屋としては、このお酒以外にもそんな酒飲みの機会をどんどんと提供していけるように頑張っていきたいと思います。楽しいお酒を飲む機会が増えれば、酒宴自体が楽しいイメージになるでしょうし、そこに集まった人と人とのご縁も増えていくんじゃないのかな?なんて思います。そんな機会を提供できれば、酒屋としては嬉しい限りです!お酒は人と人の縁を結ぶことのできる飲み物ですから。
 
注)それ以外の価値があるとは言っても、このお酒自体もちろんとっても美味しいお酒ですよ!!(笑)
 
最後まで読んでいただきありがとうございました。
 
お酒を通して、皆さんに楽しい縁がたくさん結ばれますように!!
 
〒964-0912
福島県二本松市上竹2-268
(有)勢州屋 二本松店
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