こんばんは、福島県二本松市と本宮市の葬儀屋さんの隣の酒屋
勢州屋の太田きょうじゅです。
朝晩が涼しくなってきて、蔵元さんでは酒造りが徐々に始まってきています。
これから冬に向かっていく中で恋しくなるのがお燗酒ですよね？
えっ！お燗酒は嫌い？飲んだことがない？
まぁ、そんな方も多いと思いますが、私がお燗酒好きなので、今日はお燗酒の必需品について。
日本酒をお燗つけたときに、どの位あったまったかなって飲んでみるとまだぬるかったり、はたまた熱くなりすぎちゃったりなんてことありませんか？
お燗番の方は、徳利の底を触ると大体の温度が分かるといいますが、中々熟練の技術を身につけるのは大変ですよね。
そんな時にとても重宝するのがこちら。酒かん計。
見ての通り、「あつかん」「のみごろ」「ぬるい」との表記があって、「のみごろ＝上燗」「ぬるい＝ぬる燗」です。
そんなに温度でお燗酒って変わるの？って言葉が聞こえてきそうですが、変わりますよ！！
温度でお酒の味って変わるんです。
よく聞く例え話としては、アイスクリームがありますよね？あれって、冷えてるときは美味しいですが、どろどろに溶けてくると甘さがきつくなったりしますよね？あれって、人間の舌が冷えているときよりも、体温に近い温度で甘みを感じやすいからなんです。一方、酸味は温度に関係なく一定に感じるそうです。
また、私はぬるくなったお茶が好きなのですが、お茶も冷えていたり熱々だったりするよりも、ぬるい状態の時が一番甘みやうま味を感じるように思います。
私の感覚での話ですが、
ぬる燗くらいだと甘みも出てきてゆったりと優しい味わい
上燗～熱燗くらいになってくると、キリッと辛口になってくるように思います。
先日友達と飲みに行った時に飲んだお酒は、冷えているときには程ほどの香りで飲み易い味わいだったのですが、徐々に常温に近づくに連れてメロンの香りがふわーっと立ち上がってきて、とても濃醇な風味へと変わっていきました。
また、燗冷ましはまずいなんていいますが、私は結構好きです。ガチガチだったのが解けて、程よく甘みも感じられてとても美味しいと思います。もちろん、お燗酒に向くお酒であることが前提ですけどね。
お酒は好みのものですので、無理して飲む必要はありませんが、もしお燗酒を飲まず嫌いだという方は、ぜひ一度酒かん計を使いながら温度による味わいの変化を楽しんでみてください。
きっと新しい発見が出来ると思いますよ。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
お酒を通して、皆さんに楽しい縁がたくさん結ばれますように！！
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