ANAの「鬼滅の刃じぇっと」をまとめて紹介します | 青春の1ページ航空機等撮影記録~since2019 New Edition~

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今年もこれから暑い時期になる・・・

本日はクリスマスイブですが、強い寒波の影響で日本海側は大雪となったほか、東海地区でも雪が観測され、名古屋では約10㎝の積雪を観測したとのことです。高速道路も通行止めになり、東名や名神の一部区間などでは今もこの通行止めが続いているようです。ちなみに、今日のセントレアには未撮影となっているアシアナの772スタアラが来ていたのですが(ただし定刻より約5時間遅れで飛んでいたので飛来したのは夕方の午後4時ごろでした。また、到着時には日差しが出てきていたため逆光になっていたと思われ、撮影条件はあまり良くなかったようですね)、仮にこれ狙いで出撃していたら、行きに高速通行止めの影響をまともに受けてしまい、えらい目に遭ってしまっていましたよ(汗)。

 

さて、本日は朝からクリスマス用の食材の買い出しに阪急西宮ガーデンズに買い物に行ってきましたので、撮影はOFFとしました。今日は地元の飛来機には特にネタとなるものはなかったので、結果的にはオーライでしたね。なので、本日は特別塗装機ネタでつなぐことにいたします。

 

ということで本日は、ANAで運航されている「鬼滅の刃じぇっと」をまとめて紹介していきます。

ANAでは、2021年12月から人気アニメ「鬼滅の刃」とのコラボレーション企画が行われており、国内線の全路線を対象に、専用紙コップによるドリンクサービスの提供や機内エンターテインメントのビデオプログラムによるアニメ作品の公開、子ども向けとしてメンコの提供を行っています。また、「鬼滅の刃×ANA」特設サイトが開設されており、各種キャンペーンやイベント、販売グッズなどの情報が随時更新されているほか、今回紹介する特別塗装機の情報も公開されています。なお、このコラボ企画は当初1年間の予定だったのですが、好評につき延長されており、終了時期の発表がされていないため当分の間は実施されることになっています(少なくともアニメ版の刀鍛冶の里編が放映される2023年4月までは確実に続くでしょう→2024年5月末での終了が発表されました)。特別塗装機「鬼滅の刃じぇっと」は、コラボキャンペーンと同時に運航されることが発表され、これまでに4種(6機)が登場しています。

 

①鬼滅の刃じぇっと-壱-

 機種:B767-300ER(JA616A) 運航期間:2022年1月~2023年10月

(1枚目)2022.2.7 伊丹空港 (2・3枚目)2022.2.22 伊丹空港

 

2022年1月に登場した最初の特別塗装機で、機材は国内線仕様の767が選ばれました。主人公の竈門炭治郎のほか、竈門禰豆子(「禰」は「ネ」に「爾」が正当)、我妻善逸、嘴平伊之助の4人がデザインされています。ポートサイド側はアニメ準拠のデザインで、前方に4人のアップが、後方には鬼と戦う4人の姿が描かれています。スターボード側は原作準拠のデザインで、「水の呼吸 壱ノ型 水面斬り」とみられる技を出す炭治郎の姿と水の紋様が描かれています。また、「鬼滅の刃」のタイトルロゴは、ポートサイド側は機体中央、スターボード側は機体後方に入れられています。機内は専用の市松模様のヘッドレストカバーが装着され、客室乗務員も専用デザインのエプロンを着用しています。また、機内アナウンスは炭治郎たちによるオリジナルのものが使用されています。2022年1月29日に報道関係者へのお披露目が行われ、翌1月30日に成田発着の遊覧飛行でデビューしました。営業運航初日となった同年1月31日から2月15日までは、路線を限定しての運航が行われ、羽田発着の福岡、伊丹、新千歳の各便に1往復ずつ充当されました。その後は路線を定めず、ANAの767が使用される国内線で運航されていましたが、重整備のため2023年10月21日をもって運航を終了しました。なお、最後の1週間(2023年10月14日から同月21日まで)は久々に路線を固定しての運航が行われ、羽田発着の長崎、高知、岡山の各便に1往復充当されました(ただし、10/17のみ高知ではなく新千歳便に投入)。

 

②鬼滅の刃じぇっと-弐-

機種:B767-300ER(JA608A) 運航期間:2022年3月~2024年3月

2枚とも 2022.4.17 伊丹空港

 

初号機に続いて2022年3月に登場した機体で、機体は初号機と同じ国内線仕様の767が選ばれました。こちらは鬼殺隊の最高位剣士である9人の「柱」がデザインされたものとなっており、水柱・冨岡義勇、炎柱・煉獄杏寿郎、蟲柱・胡蝶しのぶ、音柱・宇随天元、霞柱・時透無一郎、恋柱・甘露寺蜜璃、蛇柱・伊黒小芭内、風柱・不死川実弥、岩柱・悲鳴嶼行冥が両サイドに描かれています。初号機と同様に、ポートサイド側はアニメ準拠のデザイン、スターボード側は原作準拠のデザインとなっており、スターボード側には併せて各柱の名称も入れられています。タイトルマークの位置はポートサイド側が初号機とほぼ同じ位置、スターボード側がより機体後方になっています。なお、機内ヘッドレストやアナウンスは初号機と同一の仕様となっています。こちらは那覇でデカール貼付作業が実施され、2022年3月24日に報道関係者へのお披露目後、翌3月25日の成田発着遊覧飛行でデビューし、3月26日から営業運航に投入されています。同年3月27日から4月10日までと12月17日から12月23日までは路線を限定しての運航が実施され、前者では広島、松山、伊丹へ、後者では那覇、高松、広島へ各1往復ずつ運航されました(いずれも羽田発着)。前記期間以外は路線を定めず、ANAの767が使用される国内線で運航されていましたが、重整備のため2024年3月26日をもって運航を終了しました(当初は同月25日が運航最終日となっていましたが、機材運用の関係上翌日の26日まで運航されています)。初号機の「壱」と同様に、終了直前の同月3月16日から25日までは路線を固定しての運航が行われ、同月16日から21日まで及び25日は羽田発着の宮崎、米子、鹿児島の各便へ、同月22日から24日までは米子、高知、函館の各便へ1往復ずつ投入されました。なお、実際の最終日となった同月26日には羽田から米子と関空へ各1往復運用されました。

 

③鬼滅の刃じぇっと-参-

機種:B777-200ER(JA745A) 運航期間:2022年10月~2024年4月

2枚とも 2022.10.15 伊丹空港

 

先に登場した2機の特別塗装機が非常に好評だったことから、2022年10月に3機目の特別塗装機が登場することが発表されました。機材はこれまでの2機から変更されて772となり、この機体のためにufotableが描き下ろしたデザインが採用されています。機体は白一色に塗装され、イラストをデカールで表現するものになり、ポートサイド側は炭治郎と宇随天元、スターボード側は炭治郎と煉獄杏寿郎が描かれており、水の呼吸をイメージした青、音の故郷をイメージした緑、炎の呼吸をイメージしたオレンジの各カラーが彩りを添えています。また、尾翼はA380と同様の白ベースに「ANA」ロゴが入るものに変更され、社名ロゴが後方に、タイトルマークはエンジンカウルに移されました。機内はヘッドレストカバーのデザインが変更され、炭治郎と禰豆子が描かれ、さらに炭治郎・禰豆子・善逸・伊之助の着物や羽織をモチーフに「束ね熨斗」を描き、人と人との繋がりを表現したものとなっています。また、機内アナウンスは炭治郎・煉獄・天元の3人によるオリジナルのものになっています。さらに、この機体の登場に併せて客室乗務員のエプロンに胡蝶しのぶをイメージしたものが登場しています(従来の禰豆子がデザインされたものも継続使用)。塗装作業は中国の厦門で重整備と同時に実施され、2022年9月29日に羽田にフェリーの後、同年10月1日に報道関係者へのお披露目が実施され、翌10月2日の成田発着の遊覧飛行でデビューしました(これまで登場した鬼滅ジェット3機はすべて初運用が成田発着の遊覧飛行となっています)。営業運航初日となった同年10月3日から10月16日までと、12月10日から12月16日までは路線を限定しての運航が実施され、前者では福岡、伊丹、新千歳へ各1往復、後者では福岡へ2往復運航されました(いずれも羽田発着)。上記以外の期間は、ANAの772が使用される国内線で運航されていましたが、機内コンフィグの関係で、HP上で使用機材が「722」と表示される便への投入となっていました。こちらも二号機の後を追うように2024年4月9日をもって運航終了となり、同年3月31日から4月7日までは路線を限定しての運航が行われました(なお、飛来空港は2022年10月の限定運航時と同じ福岡、伊丹、新千歳の3か所でした)。

 

④鬼滅の刃 ぷろっぷ

機種:DHC-8-Q400(JA844A,JA846A,JA850A) 運航期間:2023年7月~2024年5月

JA844A 2枚とも 2023.7.23 伊丹空港

 

JA846A 2枚とも 2023.10.29 伊丹空港

 

JA850A 2枚とも 2023.9.9 伊丹空港

 

小型機で運航される路線でも「鬼滅の刃」の世界観を味わってもらえるように、というANA社員の発案により2023年7月に3機が登場しました。機体全体を使ったデザインではなく、機体前方のドア横(機首寄り)にデカールを貼付するものとなり、ポートサイド側には、パイロット姿の炭治郎が、スターボード側にはCA姿の禰豆子が描かれているほか、デカールの背景にはDHC-8-Q400のプロペラが強調されて描かれています。また、機内の各座席前方のテーブルにはデカール(全9種類)が貼付されています。3機のうち最初に登場したのはJA846Aで、同年7月14日から伊丹発福岡行きで運航を開始し、その後JA844A、JA850Aの順に登場して同月中に3機が揃っています。伊丹・新千歳・福岡などを拠点にして、ANAウイングス(AKX)が運航するANA便や、オリエンタルエアブリッジ(ORC)の運航便として使用されました。2024年5月24日の松山~伊丹線をもって運航終了が発表され、これにより約2年2か月間運航されていた「鬼滅の刃」塗装機は全機運航終了となりました。