エバー航空のサンリオキャラクタージェットたち | 青春の1ページ航空機等撮影記録~since2019 New Edition~

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今年もこれから暑い時期になる・・・

航空会社の「華」ともいえるのが様々な特別塗装機ですが、その中でも根強い人気があるのがエバー航空の「サンリオキャラクタージェット」ではないでしょうか。JALの「嵐ジェット」、ANAの「ポケモン」「スターウォーズ」のように常に注目の的というわけではないかもしれませんが、各地の空港に飛来するとなると、これら目当てで撮影に来られる方もいまだに多いようです。
これらのサンリオキャラクタージェットですが、ほとんどが日本への定期路線に充当されている機体や過去に飛来したことのある機体となっています。ここで、初代のハローキティジェットから最新のデザインの機体までをまとめて紹介したいと思います。
 
1.初代ハローキティジェット1号機
機種:A330-200 レジ:B-16303 運航期間:2005年10月ごろ~2008年11月ごろ
(画像はありません)
 
初代のハローキティジェットは2005年秋に登場しました。機種はA332が選ばれ、「長栄航空」入りの旧塗装をベースに、キティちゃんのほか、ミミィなどの家族たちがステッカーでデザインされていました。ポートサイド側とスターボード側のデザインは若干異なっています。今とは違い特に運航路線は決められていなかったようですが、福岡線への充当が多かったようで、このほかに新千歳、仙台、成田、関空、中部、岡山への飛来実績があったようです。なお、この「B-16303」は2016年に退役しています。
 
2.初代ハローキティジェット2号機
機種:A330-200 レジ:B-16309 運航期間:2006年10月ごろ~2009年2月ごろ
(画像はありません)
 
1号機に遅れること約1年、2機目のハローキティジェットとして2006年秋に登場しました。こちらも機種はA332、1号機と同じく「長栄航空」入りの旧塗装をベースとし、キティちゃんのほか、ダニエルなどの友達たちがステッカーでデザインされていました。1号機同様、ポートサイド側とスターボード側のデザインは若干異なっていました。こちらは今は運航されていない中部(セントレア)線への充当が多かったようで、このほかに仙台、成田、関空、福岡への飛来実績があったようです。この「B-16309」は、その後、後述する2代目キティジェット「スピードパフ」としても運航されました。

3.2代目ハローキティジェット1号機「マジックスター」
機種:A330-300 レジ:B-16331 運航期間:2011年10月~2017年1月
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(上)2015.7.18 羽田空港 (下)2012.6.3 羽田空港
 
初代の運航終了後約2年半のブランクを経て、2011年10月に登場した2代目キティジェットの1号機は、A333の記念すべき初号機が選ばれました。ロールアウト直後はノーマル塗装だったようですが、デビューまでにキティ塗装に変更されています。コンセプトは「空を飛ぶことを夢見るキティが、道端でお星さまの付いたステッキを見つけ、拾い上げると小さな星がキラキラとこぼれ落ちる」というもので、機体前方に星のステッキを持つキティちゃんが、後部はポートサイド側がミミィ(妹)、ジョージ(パパ)、メアリー(ママ)等キティ一家、スターボード側がダニエル、フィーフィー、トーマス等友達が描かれています。台北松山空港常駐となっており、羽田線の192便~191便、190便~189便と上海虹橋線の771便~772便で使用されていました。なお、2代目キティジェットの中で、この1号機のみ「HELLO KITTY」の文字の位置が機体の下方になっています。
2017年1月30日のソウル(仁川)発台北(桃園)行きの159便で運航を終了し、現在は後述する「バッドばつ丸ファントラベルジェット」に変身しています。
 
4.2代目ハローキティジェット2号機「アップル」
機種:A330-300 レジ:B-16332 運航期間:2011年11月~2017年3月
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(上)2013.10.13 福岡空港 (下)2013.1.12  福岡空港
 
2011年11月に登場した2代目キティジェットの2号機、こちらもデビューまでにキティ塗装になっています。コンセプトはキティちゃんの象徴である「リンゴ5個分の身長、リンゴ3個分の体重」をイラストにしたもので、機体全体にリンゴが描かれ、ポートサイド側にはミミィ、フィーフィー、ジョーイが、スターボード側にはキティちゃんとティッピー、ローリーが描かれています。台湾桃園国際空港常駐で、福岡線の106便~105便とソウル線の160便~159便で運航されていましたが、実際には3機いたA333相互で運用の入れ替えがしばしば行われており、松山空港ベースの運用にもよく入っており、羽田でもその姿を見ることができました。
2017年3月3日の香港発台北行き858便で運航を終了し、現在は後述する「ドリームジェット」に変身しています。
 
5.2代目ハローキティジェット3号機「アラウンド・ザ・ワールド」
機種:A330-300 レジ:B-16333 運航期間:2011年12月~2017年4月
 
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(上)2013.8.24 福岡空港 (下)2012.8.15 羽田空港
 
2011年12月に登場した2代目キティジェットの3号機、先に登場した2機と同様、デビューまでにこの塗装になっています。コンセプトは「世界がもっと近くなり、キティが傍らにいたら旅はもっと楽しくなる」。機体全体に世界各地の名所が描かれ、ポートサイド側にミミィ、トレーシー、タミーが、スターボード側にキティちゃんとダニエル、フィーフィーが描かれています。
この機体は1号機と同様に松山空港がベースになっており、運航路線も1号機と同じく羽田線の192便~191便、190便~189便と上海虹橋線の771便~772便で使用されていましたが、2号機のところで触れたとおり3機で相互に運用の入れ替えを行う場合があり、上の画像のように福岡に飛来することもありました。なお、2017年2月以降は台湾桃園国際空港をベースに、A333を使用する路線(デンパサール、成田、香港の各線)に入っていました。2017年4月9日のマニラ発台北行き278便を最後に運航を終了し、現在は後述する「パーティージェット」に変身しています。
これら2代目キティの1~3号機は基本的に運用が固定されていたため、羽田と福岡以外への日本路線への充当は原則としてありませんでしたが、実際には運用変更、シップチェンジ、臨時便、チャーター等でこれら以外の空港にも結構飛来しており、成田・関空・新千歳・新潟(3号機を除く)・小松(1号機を除く)・仙台(1号機のみ)への飛来実績があります。
 
6.2代目ハローキティジェット4号機「ハッピーミュージックタイム」
機種:A330-200 レジ:B-16311 運航期間;2012年5月~2016年12月
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(上)2015.4.29 関西国際空港 (下)2012.11.24 成田国際空港
 
3号機の登場から少し間をおいて2012年5月に登場した2代目キティジェットの4号機は、A332がチョイスされました。コンセプトは「空で楽章を奏でるように、わくわくする気分を躍動する音符で表現したもの」で、両面にブランコに乗るキティちゃんが描かれているほか、ポートサイド側にはダニエル、フィーフィー、ティッピーが、スターボード側にはミミィ、トレーシー、ジョディが描かれています。
欧州路線にも就航できる実力を持つ機種ですが、キティジェット化後はアジア近辺への運用がほとんどになっています。当初は台湾桃園国際空港からの新千歳線、グアム線を中心に使用され、後述の5号機と入れ替わって成田線に入ることもあったほか、夏スケ期間中は新千歳線が77Wでの運航になり、他のアジア地域路線に回るため、関空など普段運用されない空港にも姿を見せることもありました。
2015年12月からは、関空線の178便~177便でキティジェットが運航されることになり、この4号機が充てられることになりました(新千歳線は運航終了)。また、2016年2月までの期間限定で、成田線の196便~195便にも充当されていました。2016年9月をもって関空線への充当が終了したあとは路線固定での使用はなくなり、桃園発着のA332運航路線にまんべんなく充当されていましたが、2016年12月21日のデンパサール発台北(桃園)行き256便で運航を終了し、翌2017年1月の重整備で新塗装化され、2代目キティジェットの中では最も早く消滅となりました。
この4号機は、多くの日本路線に充当されていたことから飛来した空港は多く、前述した成田・関空・新千歳のほか、旭川・函館・仙台・小松・福岡・那覇への飛来実績があります。さらに、ダイバートですが羽田にも飛来したことがあります。
 
7.2代目ハローキティジェット5号機「スピードパフ」
機種:A330-200 レジ:B-16309 運航期間:2012年6月~2017年3月
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(2枚とも)2012.10.27 成田国際空港
 
2012年6月に登場した2代目キティジェットの5号機は、4号機と同じくA332が選ばれました。コンセプトは「西遊記に登場する筋斗雲」で、機体自身を高速で移動する雲にたとえています。
両面の前方に筋斗雲に乗るキティちゃんが描かれているほか、ポートサイド側にダニエル、トレーシー、ティッピー、ジュディ、スターボード側にはミミィ、フィーフィー、ジョディ、ジョーイ、ローリーなどが描かれており、それらのキャラクターすべてが筋斗雲に乗っています。
台湾桃園国際空港常駐で、デビューから長らく、台北~成田線の昼間着便である198便~197便の主力機材として運航され、夜は香港線への充当がデフォルトとなっていました。時折4号機と入れ替わって他の空港にも姿を見せていましたが、2015年12月をもって成田線と香港線での運航が終了しました。その後はバリ島(デンパサール)線の255便~256便とグアム線の20便~19便で運航されていましたが、2017年1月16日をもって両路線での運航も終了し、その後は桃園発着のA332運航便に使われていました。2017年3月1日の香港発台北行き872便をもって運航を終了しました。なお、機体自体は2018年2月に退役となっています。
4号機と同様、過去に日本への定期路線に充当されていたことから飛来した空港は多く、前述した成田以外に、新千歳・旭川・函館・仙台・小松・関空・福岡への飛来実績があります。ダイバートですが羽田にも飛来したことがあります。
 
8.サンリオファミリージェット ハンド・イン・ハンド
機種:B777-300ER レジ:B-16703 運航期間:2013年9月~2021年5月
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(1枚目、2枚目)2014.1.3 成田国際空港
3枚目)2017.7.16 関西国際空港
 
2013年9月に登場した通算8機目となるキティジェットは、初の長距離路線用の機材として登場しました。コンセプトは「世界中の人がお互いに手を取り、幸福と友好の架け橋になることを願い、すべての乗客に温かいフレンドシップの輪を広げる」となっており、キティちゃんやダニエルのほか、マイメロディ、キキララ、ポムポムプリン、パティ&ジミーなど、サンリオのキャラクターがたくさん描かれています。これまでのキティジェットではポートサイド側とスターボード側でデザインが違っていましたが、このサンリオファミリージェット以降は両面で同じデザインになっています。2016年夏ごろには尾翼の塗装が新塗装機と同じものに変更されたほか、Wi-Fiも装備されています。
台湾桃園国際空港常駐で、デビュー当初はロサンゼルス線で運航されていましたが、2014年10月以降はパリ線で運航され、間合いで77Wで運航されるアジア地区路線に使われていました。また、2015年9月からの約2か月間は、後述の「シャイニングスター」と交代してヒューストン線の運用に入っていました。2018年3月からは再びロサンゼルス線に充当され、昼便の6便~5便で運航されていました(充当に当たっては長距離路線での運航の特性上、充当は週3日となっており、原則として台北発・ロサンゼルス発とも火・木・土の各曜日でした)。日本路線への充当は少ないですが、成田・関空・新千歳・福岡・函館の各空港に飛来実績があります。関空線の昼便(132便~131便)が77W所定だった時にはこの機体がアサインされることもよくありました。また、2015年の夏スケでは新千歳線の116便~115便にもよく使用されていました。2020年の新型コロナウイルス禍以降は特に決まった運用には入っていなかったようで、2021年5月に標準塗装に戻されました。
ちなみに、この「B-16703」はキティジェット化までは通称「風塗装」の3号機だった機体でした。
 
9.シャイニングスター
機種:B777-300ER レジ:B-16722 運航期間:2015年6月~
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(2枚とも)2015.10.11 新千歳空港
 
2015年6月に登場した通算9機目、長距離線用キティジェットとしては2機目となる機体で、こちらは塗り替えではなくデビュー当初からキティ塗装となっています。コンセプトは「星がきらめく夜空を抜けて、皆様を世界中へお連れします」で、機体前方にキキララの「リトルツインスターズ」、後方にキティちゃんとマイメロディが描かれています。他の機体と比べると、キティが後方に移動する、「EVA AIR」のロゴがやや小さくなるなどの相違があります。また、当初からWi-Fi付きになっています。2017年11月下旬には尾翼の塗装が新塗装機と同じデザインに変更されています。
デビュー以降長らく、シンガポール線の215~216便とヒューストン線の52便~51便で運航されていましたが、2017年5月29日をもって両路線での運航を終了し、2017年5月31日からはシカゴ線の56~55便とシンガポール線の225~226便で運航されました。長距離路線での運航の特性上、シカゴ線は週3日(台北発は水・金・日、シカゴ発は月・木・土)、シンガポール線は日・水・金の週3日がこの機体での運航となっていました。また、火曜日は間合いとして桃園発着の77Wで運航されるアジア地区路線で使われました(整備のためお休みの場合もあり)。なお、デビューがヒューストン線の運航開始より早かったため、デビュー直後のごく短期間にも、シンガポール線の225便~226便で運航されていました。2020年の新型コロナウイルス禍以降は特に決まった運用に入らず、他の機体と混用されるようになっています。
運航路線が固定されているため、日本路線に入ることは原則としてありませんが、日本路線へもごくたまにアサインされており、成田・関空・新千歳・福岡・小松の各空港に飛来実績があります。日本への初飛来はデビュー2か月後、2015年8月の福岡でしたが、その後9月からの約2か月間は「サンリオファミリージェット」と交代してパリ線で運航されており、この間合いで同年10月までは新千歳線に充当されていました。この間に成田と小松に1度ずつ飛来したこともあります。また、同年11月前半には77WのWi-Fi付が運航される路線で間合い運航されており、この間に成田に1度、関空に2度飛来しています。その後も77W運航枠や、運用乱れや機材変更により成田、関空、福岡への飛来が確認されています。
 
10. ぐでたまジェット
機種:A321-200 レジ:B-16205 運航期間:2016年11月~2022年11月
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(1・2枚目)2017.1.7 成田国際空港
(3枚目)2017.4.2 関西国際空港
 
2016年11月に登場した新たなサンリオキャラクタージェットには、やる気のなさとぐでぐで感で国内外での人気が急上昇している「ぐでたま」が選ばれました。コンセプトは「忙しい日常から逃れ、ぐでっとリラックス」。ぐでたまが海外旅行に出かけようと荷物を詰めているのですが、いかんせんやる気がないので作業が進まない感じが良く出ております(苦笑)。機内のシートカバーや機内食はもちろんぐでたま仕様になっており、外観・機体ともぐでぐで感全開です。
まず、夜の成田線である196~195便で運航を開始し、同月26日からはセブ線の281~282便でも運航を開始しました。セブ線は当初は火・日を除く週5日運航でHPにも未反映でしたが、2017年2月15日以降は毎日運航となり、HPにもきちんと表示されるようになりました。なお、成田線は2019年3月9日をもって運航を終了しました(翌3月10日からは789での運航)。また、セブ線での運航も同年5月1日をもって終了となりました。同年7月16日からは、仙台線で運航されており、再び日本路線に入るようになりましたが、2020年の新型コロナウイルス禍に伴い、当面の間は特に決まった運用に入らず、他の機体と混用されるようになりました、ただ、輸送力の小さいA321は主に子会社のユニー航空が運航する国内線での運用となっており、この機体は主に台北(松山)~金門島線で運航されていました。2022年11月にこの塗装のまま退役となり、塗装剥離・塗り替えの後、現在はベトナムのバンブー・エアウェイズに売却され運用されています。
上記のとおりデビューからしばらく成田の夜便での飛来がデフォルトでしたので、日本路線では明るい時間帯での撮影がなかなか難しい機体となっていました(仙台線での運航時は到着も午後となったため、明るい時間の撮影が可能でした)。最初に成田以外へ飛来したのは2017年2月に1回だけ夜便に充当された関空でしたが、さらに3月下旬から4月初めにセブ線がA332で運航される日があり、この間に2度朝の関空線に入り、初めて明るい時間に飛来を果たしました。ちなみに、上記3空港のほか、新千歳、函館、青森、小松、松山、福岡、那覇への飛来が確認されています(青森と松山はチャーター便での飛来)。
 
11.バッドばつ丸ファントラベルジェット
機種:A330-300 レジ:B-16331 運航期間:2017年3月~
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(2枚とも)2017.3.11 福岡空港
 
2017年3月に新たに登場したサンリオキャラクタージェットです。選ばれたキャラクターはサンリオでは数少ない悪役キャラクターの「バッドばつ丸」で、いつもクールでいたずらが大好きなバッドばつ丸が仲間たちと冒険の旅へ出る姿が描かれたものとなっています。前方にばつ丸、中央から後方にかけて友達のキャラクター(ワニ、猫、パンダ、亀)が描かれています。同年3月4日から福岡線(106~105便)とソウル線(160便~159便)で毎日運航され、当初は通常国内で撮影できるのは福岡のみとなっていました。ただし、福岡線やソウル線がシップチェンジされる場合は他の路線に回ることになり、日本路線ではこれまでに成田、羽田、関空、新千歳、小松への飛来が確認されています。2020年の新型コロナウイルス禍以降は特に決まった運用に入らず、台湾桃園空港発着のA333運用で他の機体と混用されていますが、台北松山空港常駐となって、同空港発着路線で運航されたこともあり、2022年10月から再開された羽田線にも充当された実績があります。なお、バッドばつ丸のスペマーは既に子会社のユニエアーのATR72で運航されており、これが2機目となります。
 
12.ドリームジェット
機種:A330-300 レジ:B-16332 運航期間:2017年4月~
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(2枚とも)2017.5.1 羽田空港
 
2017年4月10日から運航を開始した新しいサンリオキャラクタージェットで、コンセプトは「お出かけのルンルン気分」。サンリオファミリージェットと同様にサンリオの人気キャラクターたち(キティちゃん、キキララ、ポムポムプリン、マイメロディなど)がデザインされています。
デビュー当初は、新デザインのサンリオキャラクタージェットでは初となる台北松山空港常駐機となり、羽田線の192便~191便、190便~189便と上海虹橋線の771便~772便で使用されました。松山空港常駐時は、日本で撮影できるのは基本的に羽田のみとなっていましたが、先代キティジェットの時と同様に、他の333と入れ替わって桃園空港ベースの運航に入ることがあり、2017年7月に約1週間、同空港発着のA333使用路線での運航に入り、この時に初めて羽田以外の日本国内路線に充当されました。
2017年の冬スケからは、後述のパーティージェットとともに、他のサンリオジェットと同様桃園空港常駐となり、デンパサール線(255便~256便)と新千歳線(116便~115便)で運航されました(これにより、2代目キティジェット時代からサンリオジェットが運航されてきた台北松山空港からはいったん撤退となりました)。このため、通常国内で撮影できるのは新千歳のみとなっていました。新千歳とデンパサールへの運航時には、原則としてパーティージェットと交互に隔日で飛来する形になっていました。ただし、この2路線のいずれかがシップチェンジとなる場合は他の路線に回ることになり、日本路線ではこれまでに成田、関空、福岡、那覇への飛来が確認されています。2020年の新型コロナウイルス禍以降は特に決まった運用に入らず、他の機体と混用されていますが、こちらも運航開始当初以来となる台北松山空港常駐となり、同空港発着となる路線で運用されたこともあり、2022年10月から再開した羽田線にも充当された実績があります。
 
13.パーティージェット
機種:A330-300 レジ:B-16333 運航期間:2017年5月~
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(2枚とも)2017.5.27 羽田空港
 
2017年5月23日から運航を開始した新しいサンリオキャラクタージェットの第4弾で、コンセプトは「困りごとや悩みなどすべて忘れ、情熱とエネルギーにあふれる旅路」となっています。サンリオファミリージェットやドリームジェットと同様にサンリオの人気キャラクターたちがデザインされていますが、キャラクターがキティちゃん、キキララ、ポムポムプリン、バッドばつ丸、けろけろけろっぴの5種(6体)とこれまでより絞られています。
こちらの機体もドリームジェットと同様、デビュー当初は台北松山空港常駐で、羽田線と上海線で使用されました。2017年7月下旬から8月初旬までの約10日間は桃園空港に移動(ドリームジェットと交代)して運航に入り、初めて羽田以外の日本国内路線に充当されました。
2017年冬スケからはドリームジェットと同様に桃園空港常駐となり、デンパサール線と新千歳線で運航されました。このため、こちらも通常国内で撮影できるのは新千歳のみとなっていました。ただし、どちらかの路線がシップチェンジとなる場合は他の路線に回ることになり、日本路線ではこれまでに成田、関空、福岡、函館、小松、那覇への飛来が確認されています。2020年の新型コロナウイルス禍以降は特に決まった運用に入らず、他の機体と混用されており、先の2機とともに主に近距離国際線として運航されていることが多いです。
 
14. なかよしジェット
機種:A321-200 レジ:B-16207 運航期間:2017年6月~2023年8月
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(2枚とも)2017.6.29 関西国際空港
 
2017年6月28日から運航を開始した最も新しいサンリオキャラクタージェットで、「ぐでたまジェット」に続きA321がチョイスされました。コンセプトは「ハローキティのリボンは友情の証し」となっており、実に「スピードパフ」以来となる、ハローキティに特化したデザインとなり、その名の通りキティちゃんと仲良しの友達がデザインされています。機体前方にはキティちゃんとジョーイ、後方にはフィーフィー、ローリー、ティッピーが描かれています。
この「なかよしジェット」は、サンリオジェットでは初となる那覇線へ投入され、同線の午前便である112便~113便で運航されていました。また、当初は関空線の夕方便である130便~129便でも運航されていましたが、同便が2019年の夏以降機材が大型化された(現在は78Xでの運航)ため、那覇線での使用後は香港線の855~856便を中心に、近隣のA321使用路線に日替わりで入るようになっていました。ただし、那覇線がシップチェンジとなる場合はA321使用の他の路線に回ることになり、他の日本路線への充当も期待できるようになります。那覇及び関空以外に初めて入ったのは2017年8月6日で、朝の関空便に充当された後、所定で「ぐでたまジェット」が入っていた夜の成田便に充当され、初めて那覇と関空以外の空港への飛来を果たしました。現時点では成田のほか、新千歳、函館、青森、仙台、小松、長崎への飛来が確認されています(青森と長崎はチャーター便での飛来)。2020年の新型コロナウイルス禍以降は特に決まった運用に入らず、他の機体と混用されていましたが、この機体はユニー航空が運航する国内線での運用となり、台中~金門島線を中心に運航されていました。2023年8月にこの塗装のまま退役となりました。