ある人が、

「売れない頃、有名でない頃を

 どう乗り切ったか、それが知りたい」

と言っていた。


「昔の農家は金持ちだったが、

 今の農家は100人中50人が赤字だ

の件で、神谷さんに聞いた話を書いてみる。


神谷さんは、山を切り拓いて駆け出しの頃、

毎朝起きてリアカーひいて、

街に行って、ゴミを拾って

堆肥を作っていたそうだ。


「ランプ生活13年」と言われてた時代だと思います。


その堆肥の売り込むとき、

じき夜だというときを見計らって、

ぼろぼろの格好で農家を訪ねた、んやて。


当時の農家は、お金を持っていたから、

「なんだぁー、まだ、帰れんのかぁー」と

哀れんで買ってくれたんだって。


今も昔も、農家は

余ったお金があるとすぐ使いよるからのぅ、

と、ちょっと微笑みながら教えてくれました、とさ。