弔辞を述べるなら、

 仏さまの方を向いて話します。


    観音さまの前で、講演です。


 いろんなところで話してきたものです。


   ある方から

 「高仁さん、長生きしてくださいよ。

  もう、お酒も飲み過ぎないで」


   86才になられたその方は、

 健康で長生きすることが何より大切だ、と

 思い込んでおられて、

 そんな御歳になられても自分は死なない、と

 思い込んでおられます。


   「え?どうして

    長生きすることが大事なんですか?」


 「当たり前やろ!」



   もはや、会話として成り立ちません。


   「死」🟰「無」


   自分が無くなるのが怖い?


そもそも「自分」とは?


   私にとって最大の謎でした。

 人生とは、気がついたら始まっていたのです。


   そして、自分が存在する不思議。


 そんな不思議と謎に驚きながら、

    今日という新しい一日が始まりました。


ジミ・ヘンドリックス
カートコバーン
ジャニスジョップリン
ジムモリソン
ブライアンジョーンズ
   みんな27歳でこの世を去りました。

イエスキリスト 
坂本龍馬  33歳

ジョンレノン 40歳

  いや、明治に生まれた人は誰も生きていないし、
 いま満員電車で揺られている人たち、
 100年後誰もいない。

  



  29歳で死んだ青年がいます。


身はたとひ
  武蔵の野辺に朽ちぬとも
      留め置かまし大和魂

今日、私が死を目前にして平穏な心境でいるのは、春夏秋冬の四季の循環を考えたからです。

農事にたとえれば、春に種をまき、夏に苗を植え、秋に刈り取り、冬にそれを貯蔵する。

秋、冬になると農民たちはその年の労働による収穫を喜び、酒をつくり、甘酒をつくり、村々には歓声が満ちあふれます。
そんな収穫期を迎え、その年の労働が終わったのを悲しむ者など、私は聞いたことがありません。

私はいま、30歳で生涯を終えようとしています。
いまだひとつも事を成し遂げることなく、このままで死ぬというのは、これまでの働きによって育てた穀物が花を咲かせず、実をつけなかったことに似ていて、惜しむべきことなのかもしれません。

しかし私自身について考えると、やはり花が咲き、稔りを迎えた、そんなときなのだろうとしか思えません。
なぜかというと、人の寿命には定まりがないからです。
農事が四季をめぐって、くりかえし営まれるようなものです。

人間にも春夏秋冬があります。

十歳で死ぬものには、その十歳の人生のなかに、おのずから四季があります。

二十歳には、おのずから二十歳の四季が、三十歳にはおのずから三十歳の四季が、五十、百歳にもおのずから四季があります。

十歳をもって短いというのは、夏蝉を長生の霊木にしようと願うことにしかなりません。

百歳をもって長いというのは、霊椿を蝉にしようとするような事で、いずれも天寿に達することにはなりません。

私は三十歳ですが、四季はすでに備わっています。
花を咲かせ、実をつけています。

それが単なる籾殻なのか、成熟した栗の実なのかは私にはわかりません。
しかしもし、みなさんの中に私のささやかな真心を憐れみ、それを受け継いでやろうという人がいるなら、それはまかれた種子が絶えずに、穀物が年々実っていくのと同じで、収穫のあった年に恥じないことになるでしょう。

みなさんも、どうかこのことをよく考えてみてください。

  ・・・吉田松陰の声が聞こえてきます。





 毎日

お酒を飲むのが楽しみです。


   思考が緩やかになって、

   意識がクリアになってゆきます。



 今日は、東京聖書塾

   仲間に会えるのが楽しみ。

   

 聖書を初めて身近に感じたのは、
36年前、糸川英夫博士のお宅にうかがった時です。

「聖書をキリスト教の経典だと思わないでください。
 人類の最も古い知恵の書です。
 ここに書かれた真理を受け取らないともったいないです」


そして、
「モーセという人類で最も偉大なリーダーから、
 リーダーシップ論を学びましょう」
と、
お聞きして、衝撃を受けました。


糸川先生の弟子になると決めて、
イスラエルにも連れていっていただき、
実際に聖地を歩くとき、
自分がいかに何も知らないかということを知らされました。


 人生というのは、想像以上に楽しいものですね。


ヨハネによる福音書の冒頭はこう始まります。

 「初めに言があった。
  言は神と共にあった。
  言は神であった。
  この言は、初めに神と共にあった。
  万物は言によって成った。
  成ったもので、言によらずに成ったものは何一つな      かった。 」

この言葉から2000年経った今も普遍の真理です。

宇宙創造の仕組みですから。

 言葉がすべてを創造し、
 言葉に神が宿る。


口から出した言葉に、人はもう一度出逢うようになっているようです。

自分から発した言葉に神が反応して、
またその言葉を言いたくなる現象を起こしてくれるのです。

だから、
宇宙で一番素敵なことばは「ありがとう」ではないでしょうか。

 「ありがとう」は、天国貯金となり、
溜まると天から降ってきます。

お金や財産になることもありますが、
お金では買えない温かな人間関係も天からのプレゼントですね。

  よき友と旅を続けようよ。