「願われている」ことなので

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さて、つづきです。

 


はやぶさには、

エンジンが4つついていました。
イオンエンジンというのは、

プラスの部分とマイナスの部分が

対になって働くようなしくみになっていて、

それを4組搭載していたのです。

 


一組目は、

プラスは生きているけどマイナスが死んでいる。


二組目は、

マイナスは生きているけどプラスが死んでいる。


この二つのエンジンをつなぎ合わせて、

こちらのプラスとあちらのマイナスを生かしたら、

一個のエンジンとして、動かすことは可能です、

と、イオンエンジンを開発した国仲先生が言いました。

 


実は、こんなことがあるかと思って、

内緒で付けておいたそうなのです。


余分なものは一グラムも積めないはずの探査機に、

こっそりつけたバイパス回路は、

手作りの探査機だからこそできた日本の奇跡でした。

 


42日間、はやぶさが見つからなかった間、

チームのメンバーはみな、

神棚を拝みながら仕事していました。
JAXAには神棚があります。
これがNASAとのちがい。
日本はすごい。
アメリカに負けません。
神様がついています。



さて、そのイオンエンジンを

バイパスでつないだときに、

二つのエンジンがひとつになって動き出しました。

 


イオンエンジンを噴射して

地球に戻ってきたはやぶさは、

満身創痍。

 


7年間、身を切るような、

苛まれるような孤独の中で、

たった一人で旅してきたはやぶさが、

いよいよ懐かしい地球に近付いてきました。


はやぶさのミッションは、

小惑星イトカワのかけら持ち帰る

“サンプルリターン”で、当初は、

サンプルが入ったカプセルを地球に投げ入れ、

再び宇宙に向かって永遠の旅に出る、

というシナリオでした。


カプセルが地球の大気圏にぶつかると、

約1万度になります。
太陽の温度が6000度ですから、

太陽の温度よりも高くなってしまえば、

せっかく持ってきた星のかけらの

サンプルが熱でダメになってしまいます。

 


だからそのカプセルは、

表面が特殊なプラスチックになっていて、

大気に触れるとカプセルが溶け、

気化熱の原理で熱を奪うような

仕掛けになっているのです。

 


カプセルの中に熱が伝わらないように、

カプセル自体が溶けて熱を吸収するのです。


けれど、はやぶさ本体には、

そのような仕組みはありません。

 


だから、カプセルを地球に投げ入れた後は、

自分の中にある燃料を噴射して離脱し、

永遠の旅に出る、という筋書きだったわけです。

 


しかし、はやぶさには、

そんな力はすでに残っていませんでした。

 


もはや、大気圏突入して

燃え尽きてしまう運命しかありません。

 


そこで、
最後のコマンドは、

「地球の写真を撮って」
はやぶさの目は横にあります。

 


もうそのときには、運用している

JAXAのスタッフたちはみな、

「はやぶさくん」「彼」って呼んでいました。

 


彼に地球見せようよ・・・。
7年間旅して、はやぶさが見たかった地球。


最後に「写真を撮って」とコマンドしても、

返事が来ません。

 


やがて、大気圏に突入し、

彼は流れ星のように散り、

美しい光となって消えてゆきました。

 


その瞬間に、

地球に一枚の映像が送られてきました。


涙が流れているみたいな、

悲しげで美しい写真でした。


この歴史に例のない、

大太陽系航海時代の幕開け、

その先陣を日本が切ったのです。

 


世界記録七つのうち六つを達成し、

その驚くべき成果を世界は

驚愕のまなざしで見つめていました。


しかし日本では、

はやぶさが還ってくるとき

少しだけ取り上げたけれども、

打ち上げるときも、

はやぶさが飛んでいるときも、

ほとんど無関心でした。

なぜでしょうか?

私たちは、自分の国を誇ったり、

自分の国をすごいということに、

どこかでブレ-キを掛ける、

そんな仕組みが心の中に作られているようです。


はやぶさが生まれる元を辿ると、

いまから60年前に、

糸川英夫博士が一本の小さい

ロケットを打ったところから始まりました。

 


わずか23センチの鉛筆のように小さい

ロケットが、日本の宇宙開発の始まりでした。

「前例がないからやってみよう」、

というのが、糸川博士の口癖で、

生涯、それを貫いた人でした。


糸川博士が最初に作ったペンシルロケットが、

日本人が開発した宇宙工学の中の

ひとつの大きな発明品として、

ワシントンにあるスミソニアン博物館に展示されています。


私たちが本当に、

日本のことが大好きですごいと思っても、

何かどこかで、“そんなことない、

日本なんか大したことはない”という

ブレーキはありませんか。
無意識で祖国を貶めていませんか?

 


どこかにそんな自虐スイッチが

あったとしたら、それを外してみませんか。

 


引力から出てみませんか――

はやぶさは、

そんなことも語りかけてくれているような気がします。


もし、このブログが、

無意識の大気圏から突破するきっかけになれば幸いです。


いま、はやぶさ2号機が飛んでいます。
2014年12月3日、

種子島から打ち上げられ、イオンエンジンも順調。

地球への帰還は、2020年末の予定です。


新天皇と共に創る日本。

はやぶさ2が凱旋します。

 応援しましょう。


はやぶさ2は、

私たちの知恵と、力と、勇気の象徴ですから。


そして、
新しい時代の希望のしるしでもあるのですから。

 糸川英夫博士から託されたバトンを携えて、

人生という旅を続けてゆきます。


恩頼・・・「みたまのふゆ」

という大切なことばを胸に抱き、

「おかげさま」の心で生かせていただきます。

 

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