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イオンエンジンをバイパスでつないだときに、

二つのエンジンがひとつになって動き出しました。

 

 

 

そのエンジンを点火して地球に戻ってきた

はやぶさは、満身創痍。

 

 

 

7年間、身を切るような、

苛まれるような孤独の中で、

たった一人で旅してきたはやぶさが、

いよいよ地球に近付いてきたわけです。

 

 

 

はやぶさのミッションは、

小惑星イトカワのかけら持ち帰る

“サンプルリターン”で、

 

 

 

当初は、サンプルを入れたカプセルを

地球に投げ入れたら、

はやぶさは再び宇宙に向かって

永遠の旅に出る、というシナリオでした。

 

 

 

カプセルが地球の大気圏にぶつかると、

約1万度になります。

 

 

 

太陽の温度が6000度ですから、

太陽の温度よりも高くなってしまえば、

せっかく持ってきた星のかけらの

サンプルが熱でダメになってしまう。

 

 

 

なので、そのカプセルは、

表面が特殊なプラスチックになっていて、

大気に触れるとカプセルが溶け、

気化熱の原理で熱を奪うような仕掛けに

なっていました。

 

 

 

カプセルの中に熱が伝わらないように、

カプセル自体が溶けて熱を吸収するのです。

 

 

 

けれど、はやぶさ本体には、

そのような装置はありません。

 

 

 

だから、カプセルを地球に投げ入れた後は、

自分の中にある燃料を噴射して離脱し、

永遠の旅に出る、という筋書きだったわけです。

 

 

 

しかし、はやぶさには、

そんな力はすでに残っていなかった。

 

 

 

最後のコマンドは、

 

 

「地球を見なさい」

 

 

はやぶさの目は横にあります。

 

 

 

もうそのときには、

運用しているJAXAのスタッフたちはみな、

「彼は」って呼んでいました。

 

 

 

彼に地球見せようよと。

 

 

 

7年間旅して、

はやぶさが本当に見たかった地球。

 

 

 

最後に「写真を撮って」とコマンドしても、

返事が来ません。

 

 

 

やがて、大気圏に突入し、

彼は流れ星のように散り、

美しい光となって消えてゆきました。

 

 

 

その瞬間に、

地球に一枚の映像が送られてきました。



 

 

 

 

涙が流れてるみたいな、

悲しげで美しい写真でした。

 

 

 

 

この歴史に例のない、

大太陽系航海時代の幕開け、

その先陣を日本が切った。

 

 

 

世界記録七つのうち六つを達成し、

その驚くべき成果を世界は驚愕の

まなざしで見つめていました。

 

 

 

しかし日本では、

はやぶさが還ってくるとき

少しだけ取り上げたけれども、

打ち上げるときも、

はやぶさが飛んでるときも、

日本人はほとんど無関心でした。

 

 

 

なぜか?

 

 

 

 

私たちは、いつのまにか、

自分の国を誇ったり、

自分の国をすごいということに、

どこかでブレ-キを掛ける、

そんな仕組みを心の中に作られているようです。

 

 

 

 

はやぶさが生まれる元を辿ると、

いまから60年前に、

糸川英夫博士が一本の小さいロケットを

打ち上げたところから、

日本の宇宙開発が始まります。

 

 

 

わずか23センチの鉛筆のように

小さいロケットが、

日本の宇宙開発の始まりでした。

 

 

 

前例がないからやってみよう、

というのが、糸川博士の口癖で、

生涯、それを貫いた人でした。

 

 

 

糸川博士が最初に作った

ペンシルロケットが、

日本人が開発した宇宙工学の中の

ひとつの大きな発明品として、

ワシントンにある

スミソニアン博物館に展示されています。

 

 

 

このはやぶさの物語が教えてくれたことは、

たくさんあります。

 

 

 

私たちが本当に、

日本のことが大好きですごいと思っても、

何かどこかで、

 

 

 

“そんなことない、日本なんか大したことないよ”

 

 

 

 

“日本って、アメリカに負けてるやん、

そんなに自慢することなんてどこにもないやん”

 

 

 

という、どこかにそんな自虐スイッチが

あったとしたら、それを外してみませんか。

 

 

 

 

引力から出てみませんか――

 

 

 

 

はやぶさは、

そんなことも語りかけてくれているような気がします。

 

 

 

小さい小さいペンシルロケットみたいな

ロケットでいい。

 

 

 

このブログが、

無意識の大気圏から突破する

きっかけになれば幸いです。

 

 

いま、はやぶさ2号機が飛んでいます。

 

 

 

2014年12月3日、

種子島から打ち上げられ、

イオンエンジンも順調。

 

 

地球への帰還は、2020年末の予定です。

 

 

 

日本が世界に、

東京オリンピックを通して、

新しい時代の心のあり方を提唱することに

なるのでしょうか。

 

 

 

勝った負けたという、

単なる戦いの世界を超越し、

大きな和を示し、

世界の灯明台として輝く年、

はやぶさ2が凱旋します。

 

 

 

応援しましょう。

 

 

 

はやぶさ2は、

私たちの知恵と、

力と、勇気の象徴ですから。

 

 

 

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